(仮訳)カリフォルニア州においてEuwallacea属養菌性キクイムシ(ポリファガス・ショット・ホール・ボーラー)と関係を持つ新種、Paracremonium pembeumおよびGraphium euwallaceaeの同定、病原性、および豊富さ
Lynch, SC. et al., 2016. Identification, pathogenicity and abundance of Paracremonium pembeum sp. nov. and Graphium euwallaceae sp. nov. – two newly discovered mycangial associates of the polyphagous shot hole borer (Euwallacea sp.) in California. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/15-063?journalCode=umyc20 [Accessed November 11, 2020] 【R3-07859】2020/11/11投稿

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3行まとめ

米国カリフォルニア州においてEuwallacea属の養菌性キクイムシおよびその坑道から見出された2種の共生菌を検討し、Paracremonium pembeumおよびGraphium euwallaceaeとして新種記載した。
他にベトナムおよびタイから分離された菌を加えて検討し、全体としての分離頻度はF. euwallaceaeP. pembeumがほとんどの宿主植物において同等であった。
アボカドおよびトネリコバノカエデに3種の共生菌を接種したところ、前者における病変はP. pembeumが有意に長かった。
United States, California, Hacienda Heights, Los Angeles County

(新種)

Graphium euwallaceae Twizeyimana, S.C. Lynch & Eskalen
語源…Euwallacea属の
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【よく似た種との区別】
Graphium carbonarium
ベトナムに分布する
分生子に2型が存在する
OMA培地での老成したコロニーが暗い帯灰オリーブ色
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国における分布が知られている
本種より分生子(第1の型)のサイズが僅かに大きい
本種より分生子(第2の型)のサイズが大きい
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Graphium basitruncatum
分生子に2型が存在する
OMA培地での老成したコロニーが暗い帯灰オリーブ色
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子(第1の型)のサイズが僅かに大きい
本種より分生子(第2の型)のサイズが大きい
ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
United States, California, Pasadena, Los Angeles County

(新種)

Paracremonium pembeum S.C. Lynch & Eskalen
語源…トルコ語の「ピンク」(PDA培地でのコロニーの色から)
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【よく似た種との区別】
Paracremonium contagium
北米に分布する
分生子のサイズが同一
nrLSU+ITS+EF1-α+cmdA+acl1+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくカナダなどに分布する
nrLSU+ITS+EF1-α+cmdA+acl1+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paracremonium inflatum
分生子のサイズが同一
nrLSU+ITS+EF1-α+cmdA+acl1+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
nrLSU+ITS+EF1-α+cmdA+acl1+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される