2018年12月28日 (仮訳)ブラジル、ペルナンブーコ州産の新種Inocybe lepidosparta Wartchow, F. & Sá, MCA. 2018. Inocybe lepidosparta (Agaricales: Basidiomycota): a new species from Pernambuco, Brazil. New Zealand Journal of Botany. Available at: https://doi.org/10.1080/0028825X.2018.1499535 [Accessed December 28, 2018] 【R3-05804】2018/12/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、ペルナンブーコ州の熱帯林で採集された菌を検討し、Inocybe lepidospartaとして新種記載した。 本種は傘が帯褐色で小鱗片を有し、柄表面が繊維状~小鱗片状、大型のメチュロイドを有し、柄シスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。 本新種と、同じく新熱帯産で子実体の色および柄の表面性状が類似する3種との相違点を記述した。 Brazil, Pernambuco, Caruaru, Brejo dos Cavalos, Parque Municipal Professor João Vasconcellos Sobrinho (新種) Inocybe lepidosparta Wartchow 語源…乏しい鱗片の(柄表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Inocybe amazonensis ブラジルに分布する 子実体の色が類似している 柄表面の装飾が類似している 担子胞子のQ値の範囲が重なる 本種と異なりギアナ楯状地における分布が知られている 本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく繊維状でのちに割れて圧着した鱗片状となる 本種より傘が淡色 本種と異なり柄表面が頂部で微細な白色羊毛状であり下部で白色繊維状 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい 本種ほどメチュロイドが顕著な厚壁でない Inocybe epidendron 新熱帯に分布する 子実体の色が類似している 傘が帯褐色 傘表面が小鱗片状 柄表面の装飾が類似している 本種と異なりブラジルではなくギアナ楯状地などに分布する 本種と異なりDicymbe属植物の幹や木質残渣などに発生する 本種と異なり傘表面に吸水性を有する 本種と異なり柄が帯紫褐色 本種と異なり柄表面が絹状繊維状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種ほどメチュロイドが顕著な厚壁でない Inocybe paralanuginosa 新熱帯に分布する 子実体の色が類似している 柄表面の装飾が類似している メチュロイドが顕著な厚壁 本種と異なりブラジルではなくグアドループなどに分布する 本種と異なり傘が帯褐色ではなく淡黄褐鮭肉色 本種より担子胞子がやや短い 本種より担子胞子のQm値が小さい 本種よりメチュロイドが短い 本種と異なりメチュロイドが便腹状~紡錘状 本種よりメチュロイドが厚壁 本種と異なり柄シスチジアを有する