2019年10月19日 (仮訳)ウルビーノにおける興味深いPhlegmacium亜属の発見 Schmidt-Stohn, G. et al., 2016. Interessante Phlegmacium-Funde um Urbino. Journal des JEC. https://www.researchgate.net/publication/313895138_Interessante_Phlegmacium-Funde_um_Urbino [Accessed October 19, 2019] 【R3-06693】2019/10/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリア、ウルビーノから7種の稀で興味深いPhlegmacium亜属の菌を報告した。 これらの種はいずれも、石灰質土壌の森林においてコナラ属樹木とともに発生しており、C. murellensisはイタリア新産種として報告された。 各種について記載文、生態写真、顕微鏡写真などを掲載した。 (その他掲載種) Cortinarius chromataphilus Rob. Henry 【よく似た種との区別】 Cortinarius balteatocumatilis 傘が青色を帯びる 襞が青色を帯びない 外被膜が青色を帯びる 子実体の臭いが同じである (その他掲載種) Cortinarius scaurocaninus Chevassut & Rob. Henry 【よく似た種との区別】 Cortinarius magicus 同所的に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 担子胞子が扁桃形~楕円形 ITS領域の塩基配列が類似している 本種と異なりコナラ属ではなく常にブナ属植物と関係を持つとみられる 本種と異なり傘に特に幼時顕著な被膜を伴うという特徴を欠く 本種と異なり柄基部の塊茎状部分にしばしばつぼのような被膜を有するという特徴を欠く 本種と異なり肉が帯灰青色ではなく常に強い紫青色 本種とITS領域の塩基配列が4塩基異なる (その他掲載種) Cortinarius aurantiorufus Garnica 【よく似た種との区別】 Cortinarius haasii(フタイロフウセンタケ) 傘がKOH陰性 柄基部がKOH陰性 菌糸束が帯黄色 ITS領域の塩基配列が類似している 本種と異なりコナラ属植物などではなく針葉樹を宿主とする 本種とITS領域の塩基配列が2塩基異なる (その他掲載種) Cortinarius molochinus Bidaud & Ramm 【よく似た種との区別】 Cortinarius nymphicolor 形態的に類似している(識別が非常に困難) 本種より子実体が濃色のことがある (その他掲載種) Cortinarius flavoaurantians Boccardo, Clericuzio & Vizzini 【よく似た種との区別】 Cortinarius roseobulbus 傘がKOHで黄橙色に呈色する (イタリア新産種) Cortinarius murellensis Cors. Gut., Ballarà, J.A. Cadiñanos, Palazón & Mahiques 【よく似た種との区別】 Cortinarius quercilicis 同所的に分布する 同時に発生することがある 子実体が大きな菌輪をなして生じることがある 子実体が大型 子実体が肉質 ITS領域の塩基配列が類似している 本種と異なり傘が非常に速やかに酸化して銅褐色に変色するという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種とITS領域の塩基配列が4塩基異なる Cortinarius splendificus 同所的に分布する(イタリア) 同時に発生することがある 本種と形態的に異なる (その他掲載種) Cortinarius splendificus Chevassut & Rob. Henry 【よく似た種との区別】 Cortinarius murellensis 同所的に分布する(イタリア) 同時に発生することがある 本種と形態的に異なる