(仮訳)新属新種Melanoctona tectonaeおよび新種Minimelanolocus yunnanensisの記載
Tian, Q. et al., 2016. Introducing Melanoctona tectonae gen. et sp. nov. and Minimelanolocus yunnanensis sp. nov. (Herpotrichiellaceae, Chaetothyriales). Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://bioone.org/journals/Cryptogamie-Mycologie/volume-37/issue-4/v37.iss4.2016.477/Introducing-Melanoctona-tectonae-gen-et-sp-nov-and-Minimelanolocus-yunnanensis/10.7872/crym/v37.iss4.2016.477.short [Accessed April 21, 2020] 【R3-07246】2020/4/21投稿

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3行まとめ

タイ、チエンラーイ県においてチークの材に発生した菌を検討し、新属新種Melanoctona tectonaeとして記載した。
また、中国雲南省の河川において腐朽材に生じた菌を検討し、新種Minimelanolocus yunnanensisとして記載した。
両種は形態のほか、ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析の結果によっても新種であることが根拠づけられた。
中国雲南省大理市万花渓

(新種)

Minimelanolocus yunnanensis Qing Tian & K.D. Hyde
語源…雲南産の
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【よく似た種との区別】
Minimelanolocus bambusae
分生子が楕円形または円筒形
分生子の隔壁数が3
本種と異なり分生子が無色ではなく無色でのちに淡褐色
Minimelanolocus leptotrichus
分生子が無色
分生子が楕円形または円筒形
分生子の隔壁数が3
本種と異なり分生子が長楕円形~円筒形で両端が顕著に鈍頭なのではなく円筒形で両端が細まる
Minimelanolocus obscurus
中国に分布する
腐朽材に生じる
分生子が楕円形または円筒形
分生子の隔壁数が3
ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が無色ではなく無色でのちに淡褐色
ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Minimelanolocus olivaceus
分生子が楕円形または円筒形
分生子の隔壁数が3
本種と異なり分生子が無色ではなく淡い帯オリーブ色になる
Thailand, Chiang Rai Province, Mae Chan District

(新種)

Melanoctona tectonae Qing Tian, Doilom & K.D. Hyde
語源…(属名)黒い+?(分生子の色と石垣状の形態から)/(種小名)チーク属の
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