(仮訳)砂漠の土壌クラストから分離された担子菌アナモルフ酵母の新種、Kurtzmanomyces shapotouensis
Zhang, T. et al., 2013. Kurtzmanomyces shapotouensis sp. nov., an anamorphic, basidiomycetous yeast isolated from desert soil crusts. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://doi.org/10.1099/ijs.0.053058-0 [Accessed October 7, 2018].
【R3-05559】2018/10/7投稿

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3行まとめ

中国寧夏回族自治区、Tengger砂漠において土壌クラストから分離された担子菌アナモルフ酵母の一種を検討し、Kurtzmanomyces shapotouensisとして新種記載した。
本種が分離された環境は他のKurtzmanomyces属菌のいずれとも異なっていた。
本種は同属他種とは生理学的形質および分子系統解析の結果などで区別された。
中国寧夏回族自治区沙坡頭

(新種)

Kurtzmanomyces shapotouensis T. Zhang & L.Y. Yu
語源…沙坡頭産の
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【よく似た種との区別】
Kurtzmanomyces nectairei
射出分生子を形成しない
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくフランスなどに分布する
本種と異なり土壌ではなくチーズなどから分離される
本種と異なりコハク酸、L-リンゴ酸を資化可能
本種と異なりD-キシロース、L-アラビノース、D-アラビノース、ラフィノース、メレジトース、スクロースを資化不能
本種と異なり30°Cで生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Kurtzmanomyces tardus
射出分生子を形成しない
30°Cで生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくポルトガルなどに分布する
本種と異なり土壌ではなくExidiopsis属菌の子実体などから分離される
本種と異なりD-キシロース、L-アラビノース、D-アラビノース、ラフィノース、メレジトース、トレハロース、リビトールを資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Kurtzmanomyces insolitus
30°Cで生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくポルトガルなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく汚染水などから分離される
本種と異なりセロビオース、ラクトース、カダベリン、コハク酸を資化可能
本種と異なりD-ソルビトールを資化不能
本種と異なり射出分生子を形成する
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mycogloea nipponica
中国に分布する
射出分生子を形成しない
30°Cで生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本における分布が知られている
本種と異なり菌寄生菌とみられる
本種と異なりセロビオース、コハク酸、L-リンゴ酸を資化可能
本種と異なりL-アラビノース、D-アラビノース、D-ソルビトールを資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される