(仮訳)フロリダ州、エバーグレイドおよびバハマにおいてマングローブの生息環境から分離されたテレオモルフ酵母の新属新種、Kwoniella mangroviensis
Statzell-Tallman, A., Belloch, C. & Fell, JW. 2008. Kwoniella mangroviensis gen. nov., sp. nov. (Tremellales, Basidiomycota), a teleomorphic yeast from mangrove habitats in the Florida Everglades and Bahamas. FEMS Yeast Research. Available at: http://femsyr.oxfordjournals.org/content/8/1/103.abstract [Accessed May 4, 2017].
【R3-03994】2017/05/05投稿

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3行まとめ

米国フロリダ州およびバハマのマングローブ林に生息する酵母を調査し、担子菌酵母の新属新種Kwoniella mangroviensisを記載した。
本種はヘテロタリックで、二型性を有し、担子器果や射出分生子は形成しなかった。
本種はシロキクラゲ目において独自の系統を形成し、Cryptococcus属およびBullera属の計3種と近縁であったが、互いに交配しなかった。
Mangrove Cay, Little Bahama Bank, Bahamas

(新種)

Kwoniella mangroviensis Statzell-Tallman, Belloch & Fell
語源…(属名)K. J. Kwon-Chung博士に献名/(種小名)マングローブ(林)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptococcus dejecticola
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイヌリンを資化可能
本種との交配試験が陰性である
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptococcus bestiolae
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイヌリンを資化可能
本種との交配試験が陰性である
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bullera dendrophila
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラフィノースを資化可能または資化不能ではなく資化不能
本種との交配試験が陰性である
D1/D2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Filobasidiella neoformans
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(先行研究)
本種と異なりヒト病原菌として知られている
本種と担子器の形態が異なる
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Filobasidiella bacillispora
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(先行研究)
本種と異なりヒト病原菌として知られている
本種と担子器の形態が異なる