(仮訳)Hydropus mediterraneusに対する新属、Laccariopsis
Vizzini, A., Ercole, E. & Voyron, S. 2012. Laccariopsis, a new genus for Hydropus mediterraneus (Basidiomycota, Agaricales). Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000121/00000001/art00046 [Accessed June 4, 2018].
【R3-05184】2018/6/4投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

地中海沿岸の砂浜に産する種、Hydropus mediterraneusに対して新属Laccariopsis属を提唱した。
本属は子実体がキツネタケ型で傘および柄の上部に粘性を有し、長い偽根が植物の根に繋がり、子実層シスチジア、柄シスチジア、傘シスチジアを有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析の結果、本属はGloiocephala属およびRhizomarasmius属に近縁であった。

(新組み合わせ)

Laccariopsis mediterranea (Pacioni & Lalli) Vizzini
語源…(属名)キツネタケ属のような
旧名:Hydropus mediterraneus Pacioni & Lalli
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Oudemansiella oreina
イタリアに分布する
本種と異なり砂浜ではなく草本に覆われた山地などに分布する
本種と異なり子実体がキツネタケ型ではなくモリノカレバタケ型/エノキタケ属類似
本種と異なり傘縁部に条線を有する
本種と異なり襞が垂生しない
本種より襞の間隔が密
本種と異なり柄が帯紫褐色
本種と異なり柄表面が頂部のみ粉状なのではなく全体がビロード状
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が類扁桃形~楕円形ではなく楕円形