(仮訳)アルゼンチン、パタゴニアにおいてナンキョクブナ属植物と関係を持つ酵母の新種、Lachancea nothofagi
Mestre, MC. et al., 2010. Lachancea nothofagi sp. nov., a yeast associated with Nothofagus species in Patagonia, Argentina. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://doi.org/10.1099/ijs.0.018929-0 [Accessed August 6, 2018].
【R3-05374】2018/8/6投稿

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3行まとめ

アルゼンチン、パタゴニアの天然林においてナンキョクブナ属植物の樹皮、樹液、根圏などから分離された酵母の一種を検討し、Lachancea nothofagiとして新種記載した。
本種はNothofagus nervosaN. antarctica、およびN. pumilioの3種のナンキョクブナ属植物から分離され、同属植物との関係性が示唆された。
本種は分子系統解析でL. thermotoleransクレードに含まれ、L. meyersiiと姉妹群を形成した。
Mascardi Lake, Nahuel Huapi National Park

(新種)

Lachancea nothofagi Mestre, Ulloa, Rosa, Lachance & Fontenla
語源…ナンキョクブナ属の
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【よく似た種との区別】
Lachancea meyersii
植物の根圏から分離される
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアルゼンチンではなくバハマなどに分布する
本種と異なりマングローブ林などに生息する
本種と異なりヤエヤマヒルギ属植物の根などから分離される
本種と異なりD-ガラクトースを資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lachancea dasiensis
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメリビオースを資化可能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lachancea thermotolerans
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lachancea waltii
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-ガラクトース、マルトース、トレハロース、メレジトースを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lachancea cidri
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコハク酸、DL-乳酸、メリビオースを資化可能
本種と異なりメレジトースを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lachancea fermentati
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコハク酸、DL-乳酸を資化可能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lachancea kluyveri
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりDL-乳酸、メリビオースを資化可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される