(仮訳)ブラジルの半乾燥地域に産した新種Lactarius rupestris
Wartchow, F., Cavalcanti, Q. & Auxiliadora, M., 2010. Lactarius rupestris – a new species from the Brazilian semi-arid region. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000112/00000001/art00010 [Accessed November 4, 2015].
【R3-02351】2015/11/05投稿

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3行まとめ

ブラジル、ペルナンブーコ州の半乾燥地域の砂質土壌に発生した菌を検討し、Lactarius rupestrisとして新種記載した。
本種は傘が橙色で比較的平滑、襞が密でしばしば二叉分岐し、柄が黄褐鮭肉色であることなどで特徴づけられた。
本種の担子胞子は類球形~楕円形で、比較的丈の高い疣状装飾を有し、傘表皮は毛状被であった。
Catimbau National Park (“Trilha do Camelo”), Buíque, Pernambuco, Brazil

(新種)

Lactarius rupestris Wartchow
語源…岩の(あるいは生態域の名称”Campos Rupestres”から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lactarius densifolius
襞の間隔が密
担子胞子のサイズがやや類似している
本種と異なりブラジルではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり傘表面が僅かに湿っているのではなく乾燥している
本種と異なり傘表面に網目状亀裂を生じる
本種より担子胞子の装飾の丈が低い
Lactarius inversus
襞の間隔が密
担子胞子のサイズがやや類似している
本種と異なりブラジルではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり傘表面が僅かに湿っているのではなく乾燥している
本種と異なり傘表面に網目状亀裂を生じる
本種より担子胞子の装飾の丈が低い
Lactarius phlebophyllus
襞の間隔が密
担子胞子のサイズがやや類似している
本種と異なりブラジルではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり傘表面が僅かに湿っているのではなく乾燥している
本種と異なり傘表面に網目状亀裂を生じる
本種より担子胞子の装飾の丈が低い
Lactarius nodosicystidiosus
襞の間隔が密
担子胞子のサイズがやや類似している
本種と異なりブラジルではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり傘表面が僅かに湿っているのではなく乾燥している
本種と異なり傘表面に網目状亀裂を生じる
本種より担子胞子の装飾の丈が低い
Lactarius laevigatus
傘表皮が毛状被
傘表皮に厚壁の要素を欠く
本種と異なりブラジルにおける分布が知られていない
本種と異なり傘縁部に条線~深い溝線を有する
本種より担子胞子の装飾の丈が低い
Lactarius mamorensis
ブラジルに分布する
本種と異なり傘に成熟時、瘤状溝線または半透明条線を有する
本種より柄の幅が狭い
本種と異なり柄表面が明瞭な畝状
本種と異なり傘表皮が2-4つの直立した鎖状の球状細胞からなる
Lactarius paulensis
ブラジルに分布する
本種と異なり傘が橙色ではなく帯赤褐色~帯褐肉桂色
本種と異なり傘縁部に短い条線を有する
本種より柄の幅がずっと狭い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく毛状柵状被