2017年1月15日 (仮訳)中国南部産の新種、Lactifluus dinghuensis Zhang, J-B., Huang, H-W. & Qiu, L-H., 2016. Lactifluus dinghuensis sp. nov. from southern China. Nova Hedwigia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2016/00000102/F0020001/art00014 [Accessed January 15, 2017]. 【R3-03663】2017/01/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国広東省の鼎湖山で採集された菌を検討し、Lactifluus dinghuensisとして新種記載した。 本種は傘が淡黄褐色、襞がクリーム色で疎、柄が帯黒褐色で縦方向に微かに皺を生じ、縁薄壁シスチジアが短い類円筒形であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析では本種はGerardii亜属のグループにおいて独自の系統を形成した。 中国広東省肇慶市鼎湖山国家級自然保護区 (新種) Lactifluus dinghuensis J.B.Zhang 語源…鼎湖産の 【よく似た種との区別】 Lactifluus cf. gerardii var. fagicola ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり肉が空気に触れても変色しないのではなく褐変する 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁薄壁シスチジアに隔壁を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lactifluus cfr. sepiaceus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が暗褐色 本種と異なり傘表面が粉状~類ビロード状 本種と異なり柄が暗褐色 本種と異なり柄表面が粉状~類ビロード状 本種と異なり肉が空気に触れても変色しないのではなくごく微かに鮭肉色を帯びる 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子器の小柄が長い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より傘表皮の繊維状の末端細胞が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lactifluus atrovelutinus 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり乳液が桃色または帯褐桃色に変色する 本種と異なり襞の縁部細胞が分枝する 本種より傘下表皮がより多くの細胞層からなる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lactifluus leae ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり担子胞子の装飾が側面が大きな網目状で僅かに融合しない疣を有する 本種と異なり縁薄壁シスチジアの基部の細胞が膨らむ ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lactifluus aff. gerardii ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する 本種より担子器のサイズが大きい 本種より側偽シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり縁薄壁シスチジアが”subuniform” ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lactifluus bicolor ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくシンガポールなどに分布する 本種と異なり子実体が暗褐色 本種と異なり襞の縁部が顕著に着色する 本種より担子胞子のサイズがやや大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される