(仮訳)中国南部亜熱帯産の知見に乏しいLactocollybia属の新種、Lactocollybia subvariicystis
Hosen, M-I. et al., 2016. Lactocollybia subvariicystis, a new species of little known genus Lactocollybia from subtropical south China. Mycosphere. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Iqbal_Hosen/publication/310674411_Lactocollybia_subvariicystis_a_new_species_of_little_known_genus_Lactocollybia_from_subtropical_south_China/links/5835446e08ae102f07397923.pdf [Accessed January 18, 2017].
【R3-03674】2017/01/19投稿

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3行まとめ

中国広東省においてアカシア属植物の生木の幹に発生した菌を検討し、Lactocollybia subvariicystisとして新種記載した。
本種はAlbae節に含まれ、子実体がクヌギタケ型で傘、襞、および柄が白色であり、グレオシスチジアを多数有することなどで特徴づけられた。
本種はL. variicystisとは宿主のほか、担子胞子のサイズや形状などが異なっていた。
中国広東省広州市黄花崗公園

(新種)

Lactocollybia subvariicystis Iqbal Hosen & T.H. Li
語源…Lactocollybia variicystis類似の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lactocollybia variicystis
本種と異なり中国ではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なりAcacia confusaではなくヤナギ属植物などを宿主とする
本種と異なり傘縁部が扇畳み状にならないかほとんどならないという特徴を欠く
本種より担子胞子が明らかに短い
本種より担子胞子の幅が広い
Lactocollybia epia
中国に分布する(ただし別種の可能性も指摘されている)
子実体の色が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインド、イタリアなどにおける分布が知られている(ただし別種の可能性も指摘されている)
本種より襞の間隔が密
本種と異なり襞が上生~湾生ではなく直生~垂生する
本種より柄のサイズが大きい
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なりシスチジアが紡錘形または時に棍棒形~類円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lactocollybia pilicystis
子実体が小型
子実体が白色
グレオシスチジアを有する
本種と異なり中国ではなく南アフリカなどに分布する
本種より柄が通常長い
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり側シスチジアが稀か僅かにしか有さない