(仮訳)日本においてヤブニッケイに気根状の菌癭を形成する新組み合わせLaurobasidium hachijoense
Kakishima, M., Nagao, H. & Denchev, CM. 2017. Laurobasidium hachijoense, comb. nov. (Cryptobasidiaceae) causing aerialroot-like galls on Cinnamomum japonicum in Japan. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.303.1.11 [Accessed March 6, 2018].
【R3-04912】2018/3/6投稿

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3行まとめ

日本産のヤブニッケイもち病菌 (Exobasidium hachijoense) をLaurobasidium属に移した。
本種はLaurobasidium属菌と形態的に類似し、分子データおよび宿主特異性も類似性を示した。
原記載で言及されなかった前担子器の存在を確かめた一方、本属の特徴であるクランプは原記載と同様に見出されなかった。

(新組み合わせ)

Laurobasidium hachijoense (Y. Otani, Kakish. & Iijima) Kakish.
旧名:Exobasidium hachijoense Y. Otani
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laurobasidium lauri
同じクスノキ科植物を宿主とする
宿主の幹に発生する
菌癭の構造が類似している
胞子堆の構造が類似している
前担子器の形態が類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヤブニッケイではなくゲッケイジュ属植物などを宿主とする
本種と担子器のサイズが異なる
本種と担子器あたりの胞子数が異なる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される