(仮訳)ノルウェーの海洋性原生落葉樹林において剪定されたFraxinus excelsiorに生じた新種の地衣、Lecania lepidota
Tiemdal, E. et al. 2024. Lecania lepidota, a new lichen species from pollarded Fraxinus excelsior in oceanic, old-growth deciduous forests in Norway. Graphis Scripta. Available at: https://www.researchgate.net/publication/381511253_Lecania_lepidota_a_new_lichen_species_from_pollarded_Fraxinus_excelsior_in_oceanic_old-growth_deciduous_forests_in_Norway [Accessed June 28, 2024] 【R3-11834】2024/6/28投稿

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3行まとめ

ノルウェー、ローガラン県においてFraxinus excelsiorの根元付近に生じた地衣の一種を検討し、Lecania lepidotaとして新種記載した。
本種は地衣体が小粒状~鱗片状で子器がビアトラ型、PD陰性で、子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形であることなどで特徴づけられた。
本種はmtSSUに基づく分子系統解析で独自の系統を形成し、L. croaticaと姉妹群を形成した。
Norway, Rogaland, Gjesdal, Migaren Nature Reserve

(新種)

Lecania lepidota Timdal, Evankow, Opedal & Fjelde
語源…鱗状の(地衣体の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lecania croatica
ノルウェーに分布する
森林に生息する
同じトネリコ属植物に生じる
樹上生地衣である
mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブナ属植物に生じることがある
本種と異なり地衣体がほとんど埋生する場合から良好に発達する場合まである
本種と異なり地衣体が小粒状~鱗片状ではなく痂状
本種と異なり粉芽塊を有する
mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllopsora rosei
生息環境が類似している
形態的に類似している
本種と同所的に分布しない
本種と異なり地衣体の小粒または鱗片の葉縁に柔毛を欠くのではなく有する
本種と異なり子器縁部に柔毛を欠くのではなく有する
本種と異なりPD陰性ではなくPD+赤色
本種より子実層の丈が低い
本種と異なり子嚢がBacidia
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり地衣成分を欠くのではなく含む
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Biatora fallax
北欧に分布する
樹上生地衣である
本種と異なりトネリコ属樹木ではなく針葉樹などに生じる
本種より子器が帯赤褐色を帯び縁部が淡色でない
本種と異なり子器が凸形
本種と異なり粉芽を部分的に生じることがある
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分を欠くのではなく含む
本種とITS領域の塩基配列が異なる