(仮訳)新種Lecanora lecideopsis Cl. Roux et C. Coste
Roux, C. et al., 2019. Lecanora lecideopsis Cl. Roux et C. Coste sp. nov. Bulletin de la Société Linnéenne de Provence. Available at: https://researchportal.helsinki.fi/en/publications/lecanora-lecideopsis-cl-roux-et-c-coste-sp-nov [Accessed December 21, 2019] 【R3-06880】2019/12/21投稿

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3行まとめ

フランス、エロー県で採集された岩上生地衣の一種を検討し、Lecanora lecideopsisとして新種記載した。
また、L. lecideoidesについて、シノニムのレクトタイプ標本を指定した。
西欧産、岩上生で子実上層がN陰性、結晶を欠き、地衣体がK+黄色でアトラノリンを含むチャシブゴケ属subfuscaグループの検索表を修正した。
France, Occitanie, Hérault, monts de l’Espinouse, massif du Caroux, Mons

(新種)

Lecanora lecideopsis Cl. Roux & C. Coste
語源…Lecidea属類似の
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【よく似た種との区別】
Lecanora lecideoides
フランスに分布する
岩上生地衣である
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり地衣体がK+黄色→赤色でない
本種と異なり地衣体がP+黄色でない
本種と異なり子実上層が緑色~帯緑褐色でない
本種と異なり子実上層がN+紫色でない
本種と異なり子実上層に”cinereorufa green”を含むという特徴を欠く
本種より子嚢胞子の幅がずっと広い
本種と異なり子嚢胞子が長楕円形でない
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸およびアトラノリンを含むという特徴を欠く
Lecanora rubrofusca
フランスに分布する
岩上生地衣である
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい
本種と異なり地衣体がP+黄色ではなくP陰性またはせいぜい弱いP+淡黄色である
本種と異なり地衣成分として2′-O-メチルペルラトリン酸を含む
Lecanora gangaleoides
子実上層が緑色または帯褐緑色
子実上層に”cinereorufa green”を含む
子実上層に結晶を含まない
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり地衣体がK+黄色
本種と異なり地衣体がP+黄色~橙色
本種と異なり子器がレカノラ型
本種を異なり果托の縁が永存性
本種より子嚢胞子の幅が顕著に広い
本種と異なり地衣成分としてガンガレオイジンを含む
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含まない
Lecanora cinerescens
子器の形態が類似している
地衣体がK+赤色
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣体の小区画が帯白灰色、帯黄灰色、または淡褐色
本種と異なり子器盤が淡褐色~黒色
本種と異なり子器盤にやや光沢があるのではなく光沢がある
本種と異なり子実上層が褐色
本種と異なり子実上層がN陰性
本種より側糸の下部1/3の幅が顕著に狭い
本種より子嚢胞子が僅かに短い
本種より子嚢胞子の幅が僅かに広い
本種と異なり子嚢胞子が楕円形、長楕円形、稀に類円筒形で時に僅かに下部が屈曲するのではなく楕円形
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含まない

(その他掲載種)

Lecanora lecideoides (Nyl.) Harm.
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【よく似た種との区別】
Lecanora lecideopsis
フランスに分布する
岩上生地衣である
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり地衣体がK+黄色→赤色
本種と異なり地衣体がP+黄色
本種と異なり子実上層が緑色~帯緑褐色
本種と異なり子実上層がN+紫色
本種と異なり子実上層に”cinereorufa green”を含む
本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い
本種と異なり子嚢胞子が長楕円形
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸およびアトラノリンを含む
Lecanora rubrofusca
フランスに分布する
岩上生地衣である
地衣体がK+黄色
子実上層が褐色
子実上層がN陰性
子実上層に結晶を含まない
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なりフランス中部および西部ではなくフランスの地中海沿岸、大西洋沿岸、イタリア・リグーリア州などに分布する
本種と異なり子器盤が暗褐色または黒褐色ではなく赤褐色~黒褐色
本種と異なり果托の縁がP陰性、P+帯黄色、またはP+帯赤色~赤色ではなくP陰性または弱いP+帯黄色
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分として2′-O-メチルペルラトリン酸を含む