(仮訳)中国雲南省の淡水環境に産した新種、Lentithecium cangshanense
Su, H-Y. et al., 2016. Lentithecium cangshanense sp. nov. (Lentitheciaceae) from freshwater habitats in Yunnan Province, China. Phytotaxa. Available at: http://www.mapress.com/j/pt/article/download/phytotaxa.267.1.6/6758 [Accessed November 26, 2017].
【R3-04612】2017/11/27投稿

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3行まとめ

中国雲南省の小川において沈んだ材に生じた菌を検討し、Lentithecium cangshanenseとして新種記載した。
本種は子嚢果が球形、子嚢が倒棍棒形~円筒形、子嚢胞子が帯黄色~褐色紡錘形であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析で、本種はプレオスポラ目レンティセシウム科クレードにおいて独自の系統を形成した。
中国雲南省苍山

(新種)

Lentithecium cangshanense Z.L. Luo, X.J. Su & K.D. Hyde
語源…苍山産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lentithecium aquaticum
水生菌である
材生息菌である
子嚢果が散生する
子嚢胞子が広紡錘形
子嚢胞子の隔壁部分が僅かに狭窄する
子嚢胞子に4つの油球を含む
殻壁が矩形菌糸組織からなる
nrLSU+nrSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より殻壁が薄い
本種と異なり殻壁が無色~褐色でない
nrLSU+nrSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lentithecium fluviatile
同じイネ科植物を宿主とする
nrLSU+nrSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタケなどではなくヨシ属植物などを宿主とする
本種と異なり子嚢胞子が無色~褐色でない
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
nrLSU+nrSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される