(仮訳)統合的分類学に基づくパキスタン、パンジャーブ州産の新種、Lepiota brunneogranulosa
Asif, M. et al., 2022. Lepiota brunneogranulosa (Agaricaceae): a new species from Punjab, Pakistan, based on integrated taxonomy. Acta Botanica Brasilica. Available at: https://www.scielo.br/j/abb/a/KjfrQrtHcvvRDJMqMG4vHPw/ [Accessed November 28, 2022] 【R3-10100】2022/11/28投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州においてユーカリ樹下に発生した菌を検討し、Lepiota brunneogranulosaとして新種記載した。
本種は傘中央部が帯黄褐色で褐色小粒を伴い、担子器がしばしば2胞子性、担子胞子が楕円形、縁シスチジアが狭棍棒形であることなどで特徴づけられた。
本種と近縁種の識別形質比較表を作成した。
Pakistan, Punjab, Haroonabaad, District Bahawalnagar

(新種)

Lepiota brunneogranulosa M. Asif, A. Izhar, Haqnawaz, Niazi & Khalid
語源…褐色小粒状の(傘の表面性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepiota lilacea
傘表皮が子実層状被である
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくヨーロッパ、北米などに分布する
本種と異なりユーカリ樹下の肥沃なローム質土壌ではなく森林のセコイア樹下の灌漑された土壌に生じる
本種と異なり子実体が散生するか集まりをなすのではなく小さな集まりをなしで群生する
本種と異なり傘中央部が帯黄褐色、それ以外がごく淡い褐色ではなく中央部が暗紫色、それ以外が紫色
本種と異なり傘が扁平ではなく扁平~扁平凸形
本種と異なり傘表面に褐色小粒を伴うのではなく圧着した鱗片が放射状に配列する
本種と異なり襞が淡褐色ではなく白色
本種と異なり襞の間隔がやや疎ではなく密
本種と異なり襞縁部が”free”である
本種より担子胞子の平均長が長い
本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形または長楕円形ではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形ではなく狭円筒形、狭小嚢形
本種と異なり傘表皮の末端細胞が不規則に配列した倒卵状、広棍棒形~棍棒形または小嚢形ではなく広棍棒形~棍棒形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota bengalensis
アジアに分布する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくバングラデシュなどに分布する
本種と異なり傘がパステルレッド~帯褐赤色で中央部が暗黄褐色または帯赤褐色
本種と異なり傘が扁平ではなく半球形~円錐状凸形
本種と異なり傘表面に褐色小粒を伴うのではなく圧着または不規則に配列した帯赤橙色の小鱗片を伴う
本種と異なり子実体に触れても変色しない
本種と異なり菌糸のクランプが傘表皮にのみ存在する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota scaberula
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく米国などに分布する
本種と異なり傘表面がふけ状で繊維状V字形の小鱗片を伴う
本種と異なり襞が帯桃色
本種と異なり襞の間隔が中程度に密
本種と異なり柄が類白色
本種と異なり柄表面が羊毛状
本種と異なり担子胞子が非デキストリノイド
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota ochraceofulva
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり襞の間隔が密
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄頂部が黄褐クリーム色を帯びる
本種と異なり柄基部がほぼ棍棒形で塊茎形
本種より担子胞子の幅が僅かに広い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される