(仮訳)ヨーロッパの著者らにより誤ってLepiota rufipesと呼ばれていた新種Lepiota coloratipes
Vizzini, A., Liang, J. & Jančovičová, S., Lepiota coloratipes, a new species for Lepiota rufipes ss. Auct. europ. non ss. orig. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0905-7 [Accessed December 18, 2013].
【R3-00159】2013/12/19投稿

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3行まとめ

ヨーロッパでLepiota rufipesの学名で誤って呼ばれてきた菌をLepiota coloratipesとして新種記載した。
本種はヨーロッパおよび中国産の標本の形態および分子系統の検討により、Lepiota rufipesとは別種と認められた。
なお、北米産の本来のLepiota rufipesは、Vellinga (2010) によりCystolepiota seminudaのシノニムとされている。
SPAIN, Morella, Ares del Maestre, Pinar del Hostal de la Rocha

(新種)

Lepiota coloratipes Vizzini, J.F. Liang, Jančovičová & Zhu L. Yang
語源…色づいた柄の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepiota psalion
形態的に類似している
傘表皮が子実層状被
ITS領域に基づく分子系統解析で比較的近縁
本種と異なりつばが顕著でよく発達する
本種と異なり担子胞子が二核
本種より傘表皮の構造が緩い
本種と異なり組織中に油状の滴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota cristatoides
形態的に類似している
本種と異なり傘表面が平滑ではなく小鱗片に覆われる
本種と異なりつばを持つ
本種より担子胞子が細長い
本種と異なり担子胞子が二核
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Lepiota neophana var. europaea
形態的に類似している
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が二核
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種より傘実質のクランプの数が少ない
Lepiota neophana f. papillata
形態的に類似している
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が二核
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種より傘実質のクランプの数が少ない
Lepiota apatelia
形態的に類似している
担子胞子が楕円状
本種と異なり傘表面が”diffracted”になる
本種と異なり小さなつばを持つ
本種と異なり担子胞子が二核
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Lepiota thiersii
形態的に類似している
担子胞子が楕円状
ITS領域に基づく分子系統解析で比較的近縁
本種と異なり傘表面が”diffracted”になる
本種と異なり小さなつばを持つ
本種と異なり担子胞子が二核
本種と異なり縁シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota pyrochroa
形態的に類似している
傘表面が雲母状になる
メルツァー液で担子胞子を観察すると、おそらく細胞表面の油滴の存在によって粗面に見える
傘表皮に密に詰まった棍棒形の要素を含む
組織に油滴を含む
と異なり傘が橙赤色
本種と異なり柄が橙赤色
本種と異なり担子胞子が二核
ITS領域に基づく分子系統解析でそれほど近縁ではない