(仮訳)新種Lepraria glaucosorediataおよびその他のLepraria属の興味深い記録
Kukwa, M. & Flakus, A. 2009. Lepraria glaucosorediata sp. nov. (Stereocaulacae, lichenized Ascomycota) and other interesting records of Lepraria. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/108/108-353.html [Accessed March 16, 2021] 【R3-08234】2021/3/16投稿

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3行まとめ

ボリビアで採集された地衣の一種を検討し、Lepraria glaucosorediataとして新種記載した。
本種は地衣体が厚く層状で粉芽を有し、地衣成分としてアレクトリアル酸、レカノール酸、プロトセトラル酸を含むことなどで特徴づけられた。
また、Lepraria alpina var. zeorinicaを種に昇格させ、ヨーロッパから初めて報告したほか、複数種をイエメン、コスタリカ、ジャマイカなどから新産種として報告した。
Bolivia. East Cordillera, Dept. La Paz, Prov. Murillo, near Cumbre pass

(新種)

Lepraria glaucosorediata Flakus & Kukwa
語源…灰緑色の粉芽の
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【よく似た種との区別】
Lepraria achariana
地衣成分としてレカノール酸を含む
本種より地衣体が薄い
本種と異なり粉芽壁に帯青色色素を欠く
本種と異なり1つの大きな藻類細胞を含む粉芽の形成が知られていない
Lepraria eburnea
地衣成分としてアレクトリアル酸、プロトセトラル酸を含む
本種より地衣体が薄い
本種と異なり粉芽壁が通常不完全である
本種と異なり粉芽壁に帯青色色素を欠く
本種と異なり1つの大きな藻類細胞を含む粉芽の形成が知られていない
Lepraria incana
地衣体がしばしば厚い
粉芽に帯青色色素を含むことがある
本種と異なり粉芽に2型が知られていない
本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸およびゼオリンを含む
本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸、レカノール酸、プロトセトラル酸を含まない

(イエメン新産種)

Lepraria coriensis (Hue) Sipman
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【よく似た種との区別】
Lepraria usnica
裂片を有する
二次代謝産物が同一
本種より裂片のサイズが小さい
本種と異なり裂片が丸いのではなく小鱗片状でやや不規則形であり縁部を欠く

(コスタリカ新産種)

Lepraria impossibilis Sipman
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【よく似た種との区別】
Lepraria vouauxii
形態的に非常に類似している
地衣成分としてジベンゾフラン類およびパンナリン酸-6-メチルエステルを含む
本種と異なり地衣成分としてレカノール酸を含まない
Lepraria sipmaniana
地衣成分としてパンナリン酸-6-メチルエステルを含む
本種と異なり規則的な裂片を有する
本種と異なり地衣成分としてレカノール酸を含まない

(ジャマイカ、ベトナム新産種)

Lepraria lobificans Nyl.
レプラゴケ
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【よく似た種との区別】
Lepraria elobata
地衣成分としてアトラノリンおよびスチクチン酸類を含む
本種と異なり地衣体の縁部が不明瞭
本種と異なり粉芽に良好に発達した完全な壁を有する
本種と異なり粉芽から突出する菌糸を欠く
Lepraria leprolomopsis
地衣成分としてアトラノリンおよびスチクチン酸類を含む
本種と異なり地衣成分として未同定のテルペノイドを含む
本種と異なり地衣成分としてゼオリンを含まない
Lepraria multiacida
地衣成分としてアトラノリンおよびスチクチン酸類を含む
本種と異なり地衣成分としてサラジン酸およびコンサラジン酸を含む
Lepraria santosii
地衣成分としてアトラノリンおよびスチクチン酸類を含む
本種と異なり地衣体縁部が僅かに縁が隆起した裂片状

(北朝鮮新産種)

Lepraria pallida Sipman
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【よく似た種との区別】
Lepraria caesiella
二次代謝産物の構成が同一
本種と異なり地衣体が不明瞭
本種と異なり地衣体に裂片を欠く

(ジャマイカ新産種)

Lepraria vouauxii (Hue) R.C. Harris
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【よく似た種との区別】
Lepraria sipmaniana
地衣成分としてパンナリン酸-6-メチルエステルを含む
本種と異なり地衣体に幅広い裂片を有する
Lepraria impossibilis
形態的に非常に類似している
地衣成分としてジベンゾフラン類およびパンナリン酸-6-メチルエステルを含む
本種と異なり地衣成分としてレカノール酸を含む
Lepraria diffusa
本種と異なり地衣成分としてジベンゾフラン-4-オキシパンナリン酸-2-メチルエステルを含む

(ボリビア新産種)

Lepraria yunnaniana (Hue) Zahlbr.
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(新組み合わせ、新階級、ヨーロッパ、フランス新産種)

Lepraria zeorinica (L. Saag) Kukwa
旧名:Lepraria alpina var. zeorinica L. Saag
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【よく似た種との区別】
Lepraria alpina
形態的に区別できないほど類似している
本種と異なり地衣成分としてゼオリンと”porphyrilic acid”を同時に含まない
Lepraria borealis
形態的に区別できないほど類似している
本種と異なり地衣成分としてゼオリンと”porphyrilic acid”を同時に含まない
Lepraria caesioalba
形態的に区別できないほど類似している
本種と異なり地衣成分としてゼオリンと”porphyrilic acid”を同時に含まない
Lepraria granulata
形態的に区別できないほど類似している
本種と異なり地衣成分としてゼオリンと”porphyrilic acid”を同時に含まない
Lepraria neglecta
形態的に区別できないほど類似している
本種と異なり地衣成分としてゼオリンと”porphyrilic acid”を同時に含まない