(仮訳)Rubrotincti節の新種、Leucoagaricus lahorensis
Qasim, T. et al., 2015. Leucoagaricus lahorensis, a new species of L. sect. Rubrotincti. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000130/00000002/art00027 [Accessed January 24, 2017].
【R3-03691】2017/01/25投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州で採集された菌を検討し、Leucoagaricus lahorensisとして新種記載した。
本種は傘中央部が橙赤色で柄が白色~クリーム色、つばを有し、担子胞子が楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でRubrotincti節クレードに含まれ、他のどの同属他種とも異なる系統を形成した。
Pakistan, Punjab, Lahore, grounds of University of the Punjab

(新種)

Leucoagaricus lahorensis Qasim, Amir & Nawaz
語源…ラホール産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leucoagaricus rubrotinctus(アカキツネガサ)
傘が橙赤色
傘表面に放射状繊維紋を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じRubrotincti節クレードに含まれる)
本種と異なりパキスタンではなく北米東部、中国 (?) などに分布する
本種と異なりつばが白色でない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が扁桃形~広楕円形でない
本種と異なり担子胞子が薄壁でない
本種と異なり縁シスチジアが狭類棍棒形~類円筒形でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus vassiljevae
傘のサイズがほぼ同一
傘の地の色が白色
傘表面を赤褐色の放射状繊維紋を覆う
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じRubrotincti節クレードに含まれる)
担子胞子が広楕円形
担子胞子がデキストリノイド
本種と異なりパキスタンではなくロシアなどに分布する
本種より柄が長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが狭類棍棒形~類円筒形ではなく棍棒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus sublittoralis
傘の地の色が白色
傘表面を帯桃褐色の繊維が覆う
担子器が4胞子性
担子胞子がデキストリノイド
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じRubrotincti節クレードに含まれる)
本種と異なりパキスタンではなく米国などに分布する
本種と異なりローム土壌ではなく粘土質のローム土壌に発生する
本種と異なり担子胞子が扁桃形~広楕円形ではなく広楕円形
本種と異なり縁シスチジアに結晶を伴わない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus rufosquamulosus
傘表面を帯褐赤色の繊維が覆う
本種と異なり担子胞子に発芽孔を有する
Leucoagaricus glabridiscus
担子胞子の長さが類似している
本種と異なり1-2列の小襞を有する