(仮訳)新属新種Ligninsphaeria jonesii:特筆すべきタケ生息性子嚢菌
Zhang, J-F. et al., 2016. Ligninsphaeria jonesii gen. et. sp. nov., a remarkable bamboo inhabiting ascomycete. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/download/phytotaxa.247.2.2/19152 [Accessed June 5, 2016].
【R3-02992】2016/06/06投稿

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3行まとめ

タイ北部においてタケの稈に発生した菌を検討し、新属新種Ligninsphaeria jonesiiとして記載した。
本種は子嚢果が基質に深く埋生し、スリット状の開口部と長い孔口を有し、子嚢胞子が広紡錘形で1隔壁を有し、両端にゼラチン質の帽を伴うことなどで特徴づけられた。
分子系統解析では本種はプレオスポラ目クレードにおいてアムニクニコラ科やテストゥディナ科などに近縁な独自の系統を形成し、科レベルの所属は未定であった。
Thailand, Chiang Rai, Muang District, on limestone outcrops, Mae Chang Hot Spring

(新種)

Ligninspaheria jonesii J.F. Zhang, J.K. Liu, K.D. Hyde & Z.Y. Liu
語源…(属名)材の球(子実体)/(種小名)E. B. Gareth Jones氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudotricha guatopoensis
子嚢果が埋生する
子嚢果が倒洋梨形
子嚢が棍棒形
本種と異なり子嚢胞子の両端にゼラチン質の帽を伴うのではなくゼラチン質の鞘に包まれる
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく3-5
本種と異なり偽側糸が”cellular”ではなく”trabecular”である
Lophiotremataceae spp.
本種と異なり子嚢が広棍棒形ではなく円筒形
本種と異なり子嚢胞子の両端にゼラチン質の帽を伴うという特徴を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される