(仮訳)熱帯アメリカの淡水環境に見出された子嚢菌の新属新種、Lucidascocarpa pulchella
Ferrer, A., Raja, HA. & Shearer, CA. 2008. Lucidascocarpa pulchella, a new ascomycete genus and species from freshwater habitats in the American tropics. Mycologia. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18833757 [Accessed March 27, 2017].
【R3-03879】2017/03/28投稿

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3行まとめ

コスタリカおよびエクアドルにおいて水中に沈んだ材に発生した子嚢菌の一種を検討し、新属新種Lucidascocarpa pulchellaとして記載した。
本種は子嚢果に光沢があり、長い頸部を有し、クロイボタケ目にありながら子嚢果が白色である点で特殊であった。
また、子嚢が棍棒形で8胞子性、子嚢胞子が無色小疣状で7隔壁を有し、ゼラチン質の鞘に包まれる点などで特徴づけられた。
Ecuador, Napo, Yasumi National Park, Laguna-Tiputini River

(新種)

Lucidascocarpa pulchella A. Ferrer, Raja & Shearer
語源…(属名)光る子嚢果/(種小名)可愛らしい
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aliquandostipite spp.
同じクロイボタケ綱に含まれる
子嚢果が淡色
子嚢胞子に隔壁を有する
子嚢胞子を幅広いゼラチン質の鞘が覆う
本種と異なりクロイボタケ目ではなくヤーヌラ目に含まれる
本種と異なり偽側糸を有する
本種と異なり褐色で幅広く隔壁のある菌糸を有する
Hyalocrea spp.
同じクロイボタケ目に含まれる
子嚢果が淡色
本種と異なり材ではなく葉や他の菌の子座などに生じる
本種と異なり子嚢果に長い頸部を有するのではなく短い孔口を有する
本種と異なり毛を有することが多い
本種と異なり子嚢が子嚢果の中央に多数含まれるのではなく僅かにしか含まれない
本種と異なり子嚢胞子表面が小疣状でない
本種と異なり子嚢胞子が幅広いゼラチン質の鞘に包まれるという特徴を欠く