(仮訳)中国南部において発見された新種、Lulesia umbrinomarginata
Xiao, Y-Q. et al. 2024. Lulesia umbrinomarginata (Entolomataceae, Agaricales), a newly discovered species from Southern China. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.650.1.5 [Accessed June 16, 2024] 【R3-11797】2024/6/16投稿

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3行まとめ

中国広東省の亜熱帯林で採集された菌を検討し、Lulesia umbrinomarginataとして新種記載した。
本種は傘が帯灰色でKOH+赤色、担子胞子が広楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種はLulesia亜属の特徴を有しており、分子系統解析によってもその系統的位置が確かめられた。
中国広東省恵東県巽寮湾

(新種)

Lulesia umbrinomarginata Y.Q. Xiao, L.Q. Huang & Z.M. He
語源…材木色の縁部の(傘縁部の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lulesia mundula
中国に分布する
傘がKOH+赤色
襞実質が錯綜型
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1+ATP6に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリア、オーストリア、ノルウェー、米国における分布が知られている
本種より担子胞子のサイズが比較的小さい
本種と異なり担子胞子がほとんど常に広楕円形なのではなく類球形~広楕円形
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1+ATP6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Clitocella himantiigena
本種と異なり傘がKOH+赤色ではなくKOH陰性
Clitocella ammophila
本種と異なり襞実質が錯綜型ではなく並列型
Lulesia semiarboricola
本種と異なり襞実質が錯綜型ではなく並列型
Lulesia lignicola
本種と異なり材生息菌である
本種より担子胞子のサイズが比較的小さい
Lulesia densifolia
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1+ATP6に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘がKOH+赤色ではなくKOH陰性
本種と異なり柄が傘と同色の暗色である
本種と異なり襞実質が錯綜型ではなく並列型
本種と異なり傘表皮が常に毛状被/類柵状被である
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1+ATP6に基づく分子系統解析で明瞭に区別される