(仮訳)テングノメシガイ綱系統の基部に位置する属、Maasoglossum
Hustad, VP. & Miller, AN., 2015. Maasoglossum, a basal genus in Geoglossomycetes. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354015000327 [Accessed November 7, 2015].
【R3-02361】2015/11/08投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

Maasoglossum属菌の形態、生態、および分子系統を検討し、いずれも本属がテングノメシガイ綱系統の基部に位置することを支持することを示した。
形態学的検討および分子系統解析の結果を基に、Geoglossum aseptatumMaasoglossum属に転属した。
また、それに伴い本属の属概念を修正した。

(新組み合わせ)

Maasoglossum aseptatum (Hakelier ex Nitare) Hustad & A.N. Mill.
旧名:Geoglossum aseptatum Hakelier ex Nitare
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Maasoglossum verrucisporum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブータンではなくスウェーデン、フィンランド、およびオランダに分布する
本種と異なり子嚢胞子が無色~淡黄金褐色ではなく無色~淡褐色
本種と異なり子嚢胞子に微小な疣状装飾を豊富に有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに12%、nrLSUに9%の差異)
Geoglossum spp.
形態的に類似している(識別困難)
子嚢果のサイズの範囲が重なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデン、フィンランド、およびオランダではなくブータンに分布する
本種と子嚢胞子の形態が異なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Maasoglossum verrucisporum K.S. Thind & R. Sharma
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Maasoglossum aseptatum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデン、フィンランド、およびオランダではなくブータンに分布する
本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色~淡黄金褐色
本種と異なり子嚢胞子に微小な疣状装飾を豊富に有するという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに12%、nrLSUに9%の差異)