(仮訳)スペインの海岸砂丘に産した腹菌の新種、Macowanites vinaceodorus
Calonge, FD. & Vidal, IM. 2001. Macowanites vinaceodorus sp. nov., (Russulales) a new gasteroid fungus from coastal dunes of Spain. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/79/79.1.html [Accessed October 6, 2022] 【R3-09942】2022/10/6投稿

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3行まとめ

スペイン、アンダルシア州の海岸砂丘でマツの樹下に発生した腹菌の一種を検討し、Macowanites vinaceodorusとして新種記載した。
本種は子実体が大型で外皮が帯桃色~帯褐紫色、グレバが淡橙色、基部に根状菌糸束を有し、ワインのような香りがあることなどで特徴づけられた。
また、M. mexicanusのタイプ標本を検討して確かに本種がCystangium属ではなくこの属に含まれることを結論付けた。
Spain, Huelva province. Mazagon

(新種)

Macowanites vinaceodorus Calonge & J.M. Vidal
語源…ワインの香りの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Macowanites americanus
傘の色がほぼ同一
顕微鏡的形態がほぼ同一
本種と異なりスペインではなく北米などに分布する
本種と異なりマツ属ではなくモミ属、トウヒ属、トガサワラ属樹木などの下に発生する
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり子実体がしばしばオリーブ色を帯びる
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり子実体にワインの香りがあるのではなく特別な香りを欠く
Macowanites olidus
本種と異なりスペインではなく北米などに分布する
本種と異なり外皮が帯桃肉桂色で傘中央部にかけてオリーブ色を帯びる
本種と異なり子実体にワインの香りがあるのではなくRussula laurocerasiを思わせる芳香を有する
本種と異なり担子胞子表面が類網目状
Macowanites mexicanus
同じPinus pineaの樹下に発生する
本種と異なりスペインではなくメキシコなどに分布する
本種と異なり外皮が帯赤コーヒー色
本種と異なり柄が帯黄橙色
本種と異なり子実体にワインの香りがあるのではなく特別な香りを欠く
本種と外皮シスチジアの形態が異なる
本種とマクロシスチジアの形態が異なる
Macowanites lymanensis
子実体にワインのような香りがある
本種と異なりモミ属樹下などに生じる
本種と異なり子実体が”angiocarpic”である
本種と異なり外皮が鈍い帯黄色で傘中央部が褐色を帯び、縁部が淡色である
本種と異なりグレバが小室状
本種と異なり柄が退化的
本種と異なりマクロシスチジアを欠く