(仮訳)中国南西部産の黄色の襞を持つ新種Macrolepiota subcitrophylla
Ge, Z., Chen, Z. & Yang, Z., 2012. Macrolepiota subcitrophylla sp. nov., a new species with yellowish lamellae from southwest China. Mycoscience. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10267-011-0167-7 [Accessed February 2, 2014].
【R3-00349】2014/02/02投稿

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3行まとめ

中国雲南省および湖南省で見出された菌をMacrolepiota subcitrophyllaとして新種記載した。
本種は形態的には、襞が黄色を帯びる点や担子胞子のサイズが小さい点、狭棍棒形の縁シスチジアを持つ点などで特徴づけられた。
ITS領域に基づく分子系統解析では、本種はM. clelandiiに近縁であることが示唆されたが、明瞭に区別された。
中国雲南省楚雄イ族自治州楚雄市紫渓山

(新種)

Macrolepiota subcitrophylla Z.W. Ge
語源…やや黄色の襞の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Macrolepiota clelandii
ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアに分布する
本種と異なり襞が黄色を帯びず白色
本種と異なり担子器が4胞子性で稀に2胞子性になるのではなく、一般的に2胞子性
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Macrolepiota dolichaula
中国雲南省に分布する
傘が白色~類白色
傘に帯褐色の鱗片を持つ
本種と異なり襞が黄色を帯びず白色
本種より担子胞子のサイズが大きい
鱗片の菌糸が本種よりも盛んに分枝する
ITS領域に基づく分子系統解析で遠縁
Macrolepiota orientiexcoriata
肉眼的形態が一見類似している
本種と異なり襞が黄色を帯びない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形にならない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Macrolepiota mastoidea(シロエノカラカサタケ)
肉眼的形態が類似している
本種と異なり襞が黄色を帯びない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形にならない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Macrolepiota detersa(マントカラカサタケ)
中国湖南省に分布する
本種と異なり傘鱗片が板状
本種と異なり襞が黄色を帯びず白色
本種と異なり大型のつばを持つ
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で遠縁
Macrolepiota velosa
中国雲南省に分布する
担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘の色が白色~類白色ではなく帯褐色
本種と異なり傘表面が暗褐色の鱗片に覆われる
本種と異なり通常つぼを持つ
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形ではなく円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される