(仮訳)ファインフェスク類の芝草のサマーパッチ様病害に関連する新種、Magnaporthiopsis meyeri-festucae
Luo, J. et al., 2018. Magnaporthiopsis meyeri-festucae, sp. nov., associated with a summer patch-like disease of fine fescue turfgrasses. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00275514.2017.1400306 [Accessed May 2, 2020] 【R3-07281】2020/5/2投稿

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3行まとめ

米国ニュージャージー州においてファインフェスク類の根に生じ、サマーパッチ様病害を引き起こした菌を検討し、Magnaporthiopsis meyeri-festucaeとして新種記載した。
本種の病原性は接種試験により確かめられた。
Magnaporthiopsis属全種の検索表を掲載した。
USA, New Jersey, New Brunswick, Hort Farm 2

(新種)

Magnaporthiopsis meyeri-festucae J. Luo & N. Zhang
語源…ナギナタガヤ属の+William A. Meyer博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Magnaporthiopsis agrostidis
同じイネ科植物を宿主とする
分生子柄が複雑で分枝する
nrSSU+ITS+nrLSU+MCM7+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりナギナタガヤ属ではなくヌカボ属植物などを宿主とする
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が楕円形ではなく屈曲状~三日月形
本種よりPDA培地での20および25°Cでのコロニーの生長が速い
本種よりPDA培地での29および35°Cでのコロニーの生長が遅い
nrSSU+ITS+nrLSU+MCM7+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Magnaporthiopsis poae
同じナギナタガヤ属植物を宿主とする
宿主にサマーパッチの病徴を引き起こす
nrSSU+ITS+nrLSU+MCM7+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子柄が複雑で分枝するのではなく単純で分枝しない
本種と異なりPDA培地での生長が比較的速い
nrSSU+ITS+nrLSU+MCM7+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される