(仮訳)タイ産の新種、Magnicamarosporium diospyricola
Phukhamsakda, C. et al., 2017. Magnicamarosporium diospyricola sp. nov. (Sulcatisporaceae) from Thailand. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_4_3%20.pdf [Accessed August 29, 2017].
【R3-04343】2017/08/29投稿

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3行まとめ

タイ南部においてDiospyros malabaricaの枝に発生した菌を検討し、Magnicamarosporium diospyricolaとして新種記載した。
本種は腐生菌で分生子果が類球形、分生子が倒卵形~幅広い長楕円形で5-7隔壁を有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でM. iriomotenseと姉妹群を形成した。
Thailand, Krabi Province, Muang City

(新種)

Magnicamarosporium diospyricola Phukhams
語源…カキノキ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Magnicamarosporium iriomotense
腐生菌である
双子葉植物を宿主とする
宿主の枝に発生する
分生子形成様式が全出芽型
分生子果の孔口のサイズの範囲が重なる
分生子果の孔口が周糸で詰まる
分生子柄を欠く
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりDiospyros malabaricaではなくDiplospora dubiaなどを宿主とする
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子果が類球形~窪んだ球形ではなく窪んだ球形
本種と異なり分生子果の孔口が細長いのではなく円筒形乳頭状
本種と異なり分生子果の殻壁が褐色~暗褐色ではなく褐色
本種より分生子果の殻壁が薄い
本種と異なり分生子果の殻壁が7-9層ではなく2-3層からなる
本種より側糸の幅が狭い
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく樽形~円筒形
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が倒卵形~幅広い長楕円形ではなく卵形~楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく4-6
nrLSU+nrSSU+ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される