(仮訳)動物から分離された脂質要求性酵母の新種、Malassezia nana
Hirai, A. et al., 2004. Malassezia nana sp. nov., a novel lipid-dependent yeast species isolated from animals. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.02776-0 [Accessed December 20, 2020] 【R3-07976】2020/12/20投稿

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3行まとめ

日本とブラジルでそれぞれネコとウシの耳から分離された酵母の一種を検討し、Malassezia nanaとして新種記載した。
本種は唯一の脂質源としてクレモフォール ELを利用できず、エスクリンを加水分解できないことなどで特徴づけられた。
本種は外耳炎のネコとウシからも分離されたが、病原性の有無についてはさらなる調査が必要であった。
兵庫県

(新種)

Malassezia nana Hirai, R. Kano, Makimura, H. Yamaguchi & A. Haseg.
語源…小さい(細胞の大きさから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Malassezia sympodialis
サブロー培地で32°Cで生育不能
カタラーゼ反応陽性である
クレモフォール ELを資化不能
mDixon寒天培地で沈殿物を生成する
D1/D2、ITS1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエスクリンを加水分解可能
D1/D2、ITS1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia dermatis
サブロー培地で32°Cで生育不能
カタラーゼ反応陽性である
エスクリンを加水分解不能
mDixon寒天培地で沈殿物を生成する
D1/D2、ITS1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりクレモフォール ELを資化可能
D1/D2、ITS1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される