(仮訳)コウモリから分離された耐冷性を有する酵母の新種、Malassezia vespertilionis
Lorch, JM. et al., 2018. Malassezia vespertilionis sp. nov.: a new cold-tolerant species of yeast isolated from bats. Persoonia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/10.3767/persoonia.2018.41.04 [Accessed February 17, 2018].
【R3-04860】2018/2/17投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

米国において健全なコウモリの皮膚における菌類相を調査し、分離された酵母の一種をMalassezia vespertilionisとして新種記載した。
本種は7-40°Cという広範な温度で生育可能であり、耐冷性を有する点で本属菌としては独特であった。
全ゲノム配列決定の結果、本種はMalassezia属クレードの基部に位置した。
USA, Wisconsin

(新種)

Malassezia vespertilionis J.M. Lorch & Vanderwolf
語源…コウモリの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Malassezia japonica
脂質依存性を有する
mDA培地で生育可能
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と異なりコウモリが宿主として知られていない
本種と異なり耐冷性を欠く
本種と異なり酵母細胞が楕円形および卵状、稀に球形なのではなく球形、楕円形
本種と異なり40°Cで生育不能
本種と異なりカタラーゼ活性を有する
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia yamatoensis
脂質依存性を有する
mDA培地で生育可能
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と異なりコウモリが宿主として知られていない
本種と異なり耐冷性を欠く
本種と異なり酵母細胞が楕円形および卵状、稀に球形なのではなく楕円形
本種と異なり40°Cで生育不能
本種と異なりカタラーゼ活性を有する
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia obtusa
脂質依存性を有する
mDA培地で生育可能
Cremophor ELを資化不能
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と異なりコウモリが宿主として知られていない
本種と異なり耐冷性を欠く
本種と異なり酵母細胞が楕円形および卵状、稀に球形なのではなく楕円形、円筒形
本種と異なり40°Cで生育不能
本種と異なりカタラーゼ活性を有する
本種と異なりβ-ガラクトシダーゼ活性を有する
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Malassezia furfur
40°Cで生育可能
脂質依存性を有する
mDA培地で生育可能
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と異なりコウモリが宿主として知られていない
本種と異なり耐冷性を欠く
本種と異なり酵母細胞が楕円形および卵状、稀に球形なのではなく球形、楕円形、円筒形
本種と異なりカタラーゼ活性を有することがある
本種と異なりβ-ガラクトシダーゼ活性を有することがある
本種と異なりCremophor ELを資化可能
254コア遺伝子アミノ酸配列およびITS+nrSSU+D1/D2+β-tub+TEF1+MCM7+RPB2+CHS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される