2022年1月1日 (仮訳)韓国のホウライタケ型およびモリノカレバタケ型菌類 (8):Gymnopus属Impudicae節 Ryoo, R. et al., 2016. Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 8. Gymnopus section Impudicae. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.286.2.2 [Accessed January 1, 2022] 【R3-09108】2022/1/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国からGymnopus densilamellatus、G. similis、およびG. variicolorの3新種を記載した。 また、G. dysodesを韓国新産種として報告した。 これらの種を含む韓国産Impudicae節菌類の検索表を掲載した。 韓国ソウル特別市洪陵樹木園 (新種) Gymnopus densilamellatus Antonín, Ryoo & Ka 語源…密な襞の ミツヒダニオイカレバタケ 【よく似た種との区別】 Gymnopus purpureicollus アジアに分布する 襞の間隔が密 子実体に不快臭がある 本種と異なり韓国ではなくインドネシアなどに分布する 本種より傘のサイズが小さい 本種より柄のサイズが小さい 本種と異なり柄表面が無毛~繊維状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアを欠く Gymnopus polyphyllus ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく米国などに分布する 本種より子実体ががっしりとしている 本種より傘の最大直径が大きい 本種と異なり傘が帯ワイン褐色でのちに中央部が汚黄褐色、縁部が帯桃黄褐色となる 本種より柄の最大長が短い 本種と異なり柄が淡い帯桃肉桂色~帯ワイン色 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭である 本種と異なり縁シスチジアが散在している ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus hariolorum ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくイタリア、ドイツなどに分布する 本種より襞の間隔が疎 本種より襞の数が少ない 本種より担子胞子の幅が広い 本種と担子胞子の形状が異なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus salakensis アジアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくインドネシアなどに分布する 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が帯黄褐色~粘土色で縁部にかけてベージュ色となる 本種より柄のサイズが小さい 本種と異なり子実体に不快臭を欠く 本種より担子器のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国江原道平昌郡大和面梅峰山 (新種) Gymnopus similis Antonín, R. Ryoo & Ka 語源…類似の(Gymnopus peronatusに類似することから) 【よく似た種との区別】 Gymnopus peronatus 肉眼的に非常に類似する可能性がある ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりImpudicae節ではなくVestipedes節に含まれる 本種と異なり韓国ではなくフランス、ドイツ、カナダ、ロシア、スコットランド、スウェーデンなどに分布する 本種と異なり子実体に特別な臭いを欠く 本種と異なり子実体の味が典型的には辛い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが良好に発達する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus termiticola アジアに分布する 本種と異なり韓国ではなくインドネシアなどに分布する 本種より傘の最大直径が大きい 本種より柄の最大サイズが大きい 本種と異なり柄がベージュ灰色~灰褐色 本種と異なり柄表面が無毛~繊維状 本種と異なり子実体の臭いが時に腐った魚に似ている 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが良好に発達している Gymnopus iocephalus(ニオイカレバタケ) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく米国などに分布する 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が紫色からのちに淡紫色~紫色 本種と異なり襞が帯赤紫色 本種と異なり柄が帯紫色 本種と異なり縁シスチジアを欠く ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus montagnei ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が白色、帯黄白色~淡黄色 本種と異なり子実体が漏斗形~ゴブレット形 本種と異なり子実層面が平滑または縦方向に折り畳まれる 本種と異なり子実層シスチジアを欠く 本種と異なり傘表皮が毛状被 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国全羅北道長水郡臥龍自然休養林 (新種) Gymnopus variicolor Antonín, Ryoo, Ka & Tomšovský 語源…様々な色の(子実体の色から) 【よく似た種との区別】 Gymnopus impudicus(コゲチャクサカレハタケ) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくコスタリカ、チェコ、スペインなどに分布する 本種と異なり傘表面にいくぶん溝線を欠くか縁部に溝線を有する 本種より襞の間隔が密 本種より襞の数が多い 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus termiticola 本種より子実体ががっしりとしている 本種より傘の最大直径が大きい 本種より柄が長い 本種と異なり柄がベージュ灰色~灰褐色 本種と異なり柄表面が無毛~繊維状 本種と異なり子実体の臭いが時に腐った魚に似ている 本種より担子胞子のサイズが大きい Gymnopus barbipes ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく米国などに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種ほど子実体ががっしりとしていない 本種と傘の色が異なる 本種と異なり子実体に不快臭を欠く 本種より担子胞子の幅が僅かに狭い 本種と縁シスチジアの形状が異なる 本種と柄シスチジアの形態が異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus dysodes 同じImpudicae節に含まれる 韓国に分布する 襞の間隔が疎 傘表皮の末端細胞がほとんどの場合規則形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯赤褐色、帯褐赤色または紫褐色で乾燥時淡褐色または褐色なのではなく暗褐色で乾燥時黄褐色 本種と異なり襞が帯灰褐色または帯灰赤色ではなく褐色 本種と異なり柄が帯灰褐色または帯灰赤色ではなく淡い帯褐色 本種より縁シスチジアの幅が狭い 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形、広瓶形または類円筒形、不規則形または類珊瑚形ではなく円筒形、狭紡錘状または狭棍棒形 本種より柄シスチジアの幅が狭い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Gymnopus dysodes (Halling) Halling 【よく似た種との区別】 Gymnopus variicolor 同じImpudicae節に含まれる 韓国に分布する 襞の間隔が疎 傘表皮の末端細胞がほとんどの場合規則形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が暗褐色で乾燥時黄褐色なのではなく帯赤褐色、帯褐赤色または紫褐色で乾燥時淡褐色または褐色 本種と異なり襞が褐色ではなく帯灰褐色または帯灰赤色 本種と異なり柄が淡い帯褐色ではなく帯灰褐色または帯灰赤色 本種より縁シスチジアの幅が広い 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭紡錘状または狭棍棒形ではなく棍棒形、広瓶形または類円筒形、不規則形または類珊瑚形 本種より柄シスチジアの幅が広い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される