2024年1月7日 (仮訳)オーストラリア産の剛毛を有する種Marasmius australotrichotus、およびM. paratrichotusの興味深い分布域拡大 Guard, FE. et al. 2023. Marasmius australotrichotus (Marasmiaceae), a new setose species from Australia, and an intriguing range extension for M. paratrichotus. Nuytsia. Available at: https://florabase.dbca.wa.gov.au/nuytsia/article/1059 [Accessed January 7, 2024] 【R3-11315】2024/1/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアで採集された菌を検討し、Marasmius australotrichotusとして新種記載した。 本種はM. elegansと従来混同されてきたが、傘および柄表面がビロード状なのでルーペで識別することができた。 また、従来サントメ・プリンシペおよびクリスマス島から知られていたM. paratrichotusを西オーストラリア州から報告し、その散布経路を考察した。 Australia, Queensland, Trinity Beach (新種) Marasmius australotrichotus F.E.Guard, Dearnaley & T.Lebel 語源…南のMarasmius trichotus 【よく似た種との区別】 Marasmius elegans オーストラリアに分布する 形態的に類似している(従来混同されてきた) 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり熱帯~亜熱帯ではなく温帯などに分布する 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘表面がビロード状ではなく平滑 本種より柄が短い 本種より柄の幅が広い 本種と異なり柄表面がビロード状ではなく平滑 本種より柄ががっしりとしている 本種と異なり傘剛毛を欠く 本種と異なり柄剛毛を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius vagus オーストラリアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より傘のサイズが大きい 本種より柄の幅が広い 本種と異なり柄基部が帯赤褐色ではなく全長にわたって白色~クリーム色である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius trichotus 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくタイなどに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius paratrichotus オーストラリア本土に分布する 形態的に非常に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりクリスマス島、サントメ・プリンシペにおける分布が知られている 本種より柄が短い 本種より柄が淡色である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (西オーストラリア州新産種) Marasmius paratrichotus C.L. Grace, Desjardin & B.A. Perry 【よく似た種との区別】 Marasmius australotrichotus オーストラリア本土に分布する 形態的に非常に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりクリスマス島、サントメ・プリンシペにおける分布が知られていない 本種より柄が長い 本種より柄が濃色である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius trichotus 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子が長い 本種より傘剛毛が長い 本種と異なり柄シスチジアを有するのではなく欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される