(仮訳)アオテアロア/ニュージーランド産の裂芽を有するMegalaria属地衣の新種、Megalaria crispisulcans
Marshall, AJ. et al. 2023. Megalaria crispisulcans, a new isidiate species of Megalaria (Ramalinaceae) from Aotearoa / New Zealand. Perspectives in Biodiversity. Available at: https://www.researchgate.net/publication/374585169_Megalaria_crispisulcans_a_new_isidiate_species_of_Megalaria_Ramalinaceae_from_Aotearoa_New_Zealand [Accessed October 19, 2023] 【R3-11075】2023/10/19投稿

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3行まとめ

ニュージーランドの北島およびチャタム島で採集された地衣を検討し、Megalaria crispisulcansとして新種記載した。
本種は初生菌糸体を有することなどで特徴づけられ、保全状況は”At Risk / Naturally Uncommon”と評価された。
ニュージーランド産本属地衣の改訂版検索表を掲載した。
New Zealand, North Island, Auckland, Hautu Marama / Hodge’s Basin

(新種)

Megalaria crispisulcans A.J.Marshall, Blanchon et de Lange
語源…波打つ溝状の(子器縁部の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Megalaria orokonuiana
ニュージーランドに分布する
岩上生地衣である
裂芽を有する
子嚢胞子の形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣体が新鮮時明緑色という特徴を欠く
本種と異なり子器が暗黒色でない
本種と異なり子器縁部が成熟時顕著に波状にねじれるという特徴を欠く
本種と異なり初生菌糸体を通常有すのではなく欠く
本種より裂芽が短い
本種と異なり裂芽が珊瑚状ではなく小粒状
本種と異なり子実下層が不明瞭ではなく明瞭
本種と異なり子実下層が単一の有色の層からなるのではなく顕著な2層である
本種より子嚢胞子の幅が狭い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Megalaria spodophana
ニュージーランドに分布する
裂芽を有する
本種と異なり初生菌糸体を有するのではなく欠く
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
Phyllopsora spp.
形態的に類似している(本種の不稔の標本が混同されてきた)
初生菌糸体を有する
本種と異なり地衣体が痂状ではなく鱗片状