(仮訳)イラン産の粉芽形成性の新種Megaspora rimisorediataおよびクボミゴケ属(広義)との類縁性
Valadbeigi, T., Nordin, A. & Tibell, L., 2011. Megaspora rimisorediata (Pertusariales, Megasporaceae), a new sorediate species from Iran and its affinities with Aspicilia sensu lato. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282911000211 [Accessed August 30, 2015].
【R3-02148】2015/08/30投稿

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3行まとめ

イランにおいて樹皮や石灰岩、コケ上に発生した地衣の一種を検討し、Megaspora rimisorediataとして新種記載した。
本種は地衣体が淡黄褐色~帯青灰色で亀裂を生じ、粉芽を形成し、子器の形成がごく稀であることなどで特徴づけられた。
本種はITS領域に基づく分子系統ネットワーク解析でメガスポラ科の他属と異なる系統に含まれ、M. verrucosaと近縁であった。
Iran, Ilam, Tonele Reno

(新種)

Megaspora rimisorediata Valadbeigi & A. Nordin
語源…亀裂の粉芽の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Megaspora verrucosa(ニセクボミゴケ)
イランに分布する
ITS領域に基づく分子系統ネットワーク解析で近縁
本種と異なり子器の形成がごく稀なのではなく通常豊富に形成する
本種と異なり子器が初め埋生し、のちに僅かに隆起し分離した小区画をなすのではなく地衣体の疣に埋生する
本種より子実層の幅が広い
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり粉芽塊を欠く
ITS領域に基づく分子系統ネットワーク解析で明瞭に区別される
Aspicilia spp.
粉芽を形成することがある
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統ネットワーク解析で明瞭に区別される
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
Aspicilia casiocinerea
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくアスピシリンを含む
Aspicilia casiocinerea var. isidiata
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり疣状の裂芽を形成する
Aspicilia leprosescens
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくアスピシリンを含む
Aspicilia grisea
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり円形の個々分離したパッチを形成する
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくノルスチクチン酸を含む
Aspicilia insolata
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり円形の個々分離したパッチを形成する
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくノルスチクチン酸を含む
Aspicilia simoënsis
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり円形の個々分離したパッチを形成する
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくスチクチン酸およびノルスチクチン酸を含む
Aspicilia capituligera
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり円形の個々分離したパッチを形成する
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくスブスチクチン酸を含む
Aspicilia mashiginensis
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり円形の個々分離したパッチを形成する
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくスブスチクチン酸を含む
Aspicilia corallophora
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり粉芽塊が珊瑚状の裂芽に発達する
本種と異なり地衣成分を欠くのではなくスチクチン酸を含む
Aspicilia excrescens
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり主にふけ状の小粒または裂芽状の構造を形成する
Aspicilia leprosescens
粉芽を形成する
本種と異なり粉芽が亀裂に沿って発達しメッシュ状の模様をなすという特徴を欠く
本種と異なり主にふけ状の小粒または裂芽状の構造を形成する