(仮訳)ズキンタケ綱のRhizoscyphus ericaeとの系統的類縁性を示す根生息アナモルフ菌類に対する新属、Meliniomyces
Hambleton, S. & Sigler, L. 2005. Meliniomyces, a new anamorph genus for root-associated fungi with phylogenetic affinities to Rhizoscyphus ericae (≡ Hymenoscyphus ericae), Leotiomycetes. Studies in Mycology. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166061614602207 [Accessed April 12, 2020] 【R3-07220】2020/4/12投稿

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3行まとめ

ツツジ科植物などの表面殺菌した根から分離され、暫定的に”Variable White Taxon”などの名称で呼ばれていたアナモルフ菌を検討し、新属新種Meliniomyces variabilisとして記載した。
本種はいずれも培養下で分生子を形成せず、以前の菌根合成試験ではエリコイド菌根および真の外生菌根の形成は認められていなかった。
その他、分子系統解析において本種に近縁で良好に支持されたクレードを複数認め、それらを基にM. vraolstadiaeM. bicolorを新種記載した。
Canada, Alberta, Jasper National Park, Outpost Lake

(新種)

Meliniomyces variabilis Hambl. & Sigler
語源…(属名)Elias Melin氏に献名/(種小名)変異のある(コロニーの色から)
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【よく似た種との区別】
Rhizoscyphus ericae
カナダに分布する
同じツツジ科植物を宿主とする
植物の根から分離される
コロニーの生長が遅い
コロニーの色が類似することがある
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエリコイド菌根菌として知られている
本種と異なりギョリュウモドキ属、イソツツジ属、Chamaedaphne属植物などを宿主とする
本種と異なりコロニーが白色~帯黄白色
本種と異なりコロニーが無毛~毛状でない
本種と異なり分生子を形成する
本種と異なり富栄養の培地において菌糸が寒天表面で回転しながら生長し、曲線をなすという特徴を欠く
UK, North Yorkshire

(新種)

Meliniomyces bicolor Hambleton & Sigler
語源…2色の(外生菌根菌の形態型の名称、”Piceirhiza bicolorata”から)
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Norway, Akershus, Eidsvoll

(新種)

Meliniomyces vraolstadiae Hambleton & Sigler
語源…Trude Vrålstad博士に献名
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