(仮訳)北米において花とそれに関連する昆虫から分離された新種Metschnikowia vanudeniiおよびMetschnikowia lachancei
Giménez-Jurado, G. et al., 2003. Metschnikowia vanudenii sp. nov. and Metschnikowia lachancei sp. nov., from flowers and associated insects in North America. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.02470-0#tab2 [Accessed November 20, 2021] 【R3-08981】2021/11/20投稿

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3行まとめ

北米においてAsclepias syriacaの花の蜜および関連するハエから分離された2種の酵母を検討し、Metschnikowia vanudeniiおよびM. lachanceiとして新種記載した。
前者は子嚢が楕円形有柄で2胞子性、子嚢胞子が針状、厚壁胞子が卵状であることなどで特徴づけられた。
後者は子嚢が棍棒形で1-2胞子性、子嚢胞子が棍棒形であり、この形質により本属の全種と区別された。
Guelph, Ontario, Canada

(新種)

Metschnikowia vanudenii Giménez-Jurado, Kurtzman & Spencer-Martins
語源…故Nicolau van Uden教授に献名
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【よく似た種との区別】
Metschnikowia gruessii
花に生息する
細胞が飛行機あるいは十字のような形に配列する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダではなくポルトガルなどに分布する
本種と異なりAsclepias syriacaではなくHebe salicifoliaなどから分離される
本種よりGC含量が少ない
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Metschnikowia lachancei
北米に分布する
同じAsclepias syriacaから分離される
花に生息する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくカナダに分布する
本種と異なりヒロハヒルガオから分離されている
本種と異なりコハク酸を資化可能
本種と異なりウレアーゼ試験陰性ではなく陽性
本種よりGC含量が多い
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
South Bombay, NY, USA

(新種)

Metschnikowia lachancei Giménez-Jurado, Kurtzman, Starmer & Spencer-Martins
語源…Marc-André Lachance教授に献名
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【よく似た種との区別】
Metschnikowia vanudenii
北米に分布する
同じAsclepias syriacaから分離される
花に生息する
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダではなく米国に分布する
本種と異なりヒロハヒルガオから分離されていない
本種と異なりコハク酸を資化不能
本種と異なりウレアーゼ試験陽性ではなく陰性
本種よりGC含量が少ない
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される