(仮訳)水中に沈んだ植物基質に見出された微小菌類:新属新種Zelotriadelphia amoenaおよび新種Vanakripa fasciata
Castaneda Ruiz, RF. et al., 2005. Microfungi from submerged plant material: Zelotriadelphia amoena gen. et sp. nov. and Vanakripa fasciata sp. nov. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/91/91-339.html [Accessed December 3, 2020] 【R3-07925】2020/12/3投稿

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3行まとめ

キューバおよびベネズエラにおいて河川に沈んだ腐朽葉および腐朽材に見出された2種の菌を検討し、それぞれ新属新種Zelotriadelphia amoena、新種Vanakripa fasciataとして記載した。
前者は分生子形成細胞が全出芽型で、分生子がオリーブ褐色~ごく淡い褐色で広倒卵形、1異隔壁を有することなどで特徴づけられた。
後者は分生子が褐色楕円形単細胞で、中央部に帯をあらわすことなどで特徴づけられた。
Cuba, Habana, San Antonio de Los Baños

(新種)

Zelotriadelphia amoena R.F. Castañeda, Saikawa, M. Stadler & Iturr.
語源…(属名)Triadelphia属類似/(種小名)快い
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【よく似た種との区別】
Triadelphia spp.
分生子形成様式が全出芽型
分生子形成細胞あたりの分生子形成部位が単一
分生子が単生する
分生子が有色
本種と異なり分生子柄が貫生伸長するという特徴を欠く
本種と異なり分生子に多型が存在する
本種と異なり分生子の隔壁が異隔壁ではなく真正隔壁
Fusicladium spp.
分生子柄が貫生伸長する
分生子形成様式が全出芽型
分生子形成細胞あたりの分生子形成部位が単一
分生子が単生する
本種と異なり子座を形成する
本種と異なり分生子の隔壁が異隔壁ではなく真正隔壁
Oedothea spp.
分生子形成様式が全出芽型
分生子形成細胞あたりの分生子形成部位が単一
分生子が単生する
本種と異なり子座を形成する
本種と異なり分生子の隔壁が異隔壁ではなく真正隔壁
Cuba, Pinar del Río, Soroa

(新種)

Vanakripa fasciata R.F. Castañeda, M. Stadler & Decock
語源…縞模様の(分生子の形状から)
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【よく似た種との区別】
Vanakripa minutiellipsoidea
分生子のサイズがほぼ同一
分生子が単細胞
本種と異なり分生子が楕円形~広紡錘形ではなく楕円形
本種より”separating cell”のサイズが大きい