(仮訳)中国南部においてシナグリの枝に生じたディアポルテ目菌類の新属新種、Micromelanconis kaihuiae
Jiang, N. et al., 2021. Micromelanconis kaihuiae gen. et sp. nov., a new diaporthalean fungus from Chinese chestnut branches in southern China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/65221/ [Accessed April 21, 2021] 【R3-08342】2021/4/21投稿

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3行まとめ

中国湖南省の果樹園においてシナグリの枝に生じた菌を検討し、新属新種Micromelanconis kaihuiaeとして記載した。
本種は天然基質上での分生子が楕円形で、PDA培地上での分生子が長亜鈴形であり、いずれも淡褐色で無色の鞘に包まれることなどで特徴づけられた。
本種は系統的にNeopseudomelanconis castaneaeおよびPseudomelanconis caryaeに近縁であったが、宿主や分生子の形態などが異なっていた。
中国湖南省長沙市長沙県開慧鎮

(新種)

Micromelanconis kaihuiae C.M. Tian & N. Jiang
語源…(属名)小さなMelanconis属/(種小名)開慧の(ホロタイプ標本の採集地と楊開慧にちなむ)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neopseudomelanconis castaneae
中国に分布する
同じシナグリを宿主とする
樹木の枝に発生する
分生子が淡褐色
分生子が無色の鞘に包まれる
ITS+nrLSU+tef1a+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が褐色
本種と異なり分生子が楕円形および長亜鈴形ではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり分生子に隔壁を欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+tef1a+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pseudomelanconis caryae
中国に分布する
樹木の枝に発生する
分生子が淡褐色
分生子が無色の鞘に包まれる
分生子に隔壁を欠く
ITS+nrLSU+tef1a+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシナグリではなくCarya cathayensisなどを宿主とする
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形および長亜鈴形ではなく楕円形~長楕円形
ITS+nrLSU+tef1a+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される