2023年12月6日 (仮訳)トルコ産Acarospora属地衣の分子および分類学的研究 Güllü, M., Halici, MG. & Öztürk Küp, F. 2023. Molecular and taxonomic studies on some Acarospora (Acarosporales, Ascomycota) species in Türkiye. Biological Diversity and Conservation. Available at: https://dergipark.org.tr/en/pub/biodicon/issue/79353/1197860 [Accessed December 6, 2023] 【R3-11218】2023/12/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ トルコにおいて珪質岩に発生したAcarospora irregularis、A. rosulata、およびA. thamninaの3種をトルコ新産種として報告した。 また、ホウネンゴケ属の地衣生菌であるLichenostigma svandaeとStigmidium fuscataeもトルコ新産種として報告した。 各種について記載文、生態写真、顕微鏡写真、分子系統樹などを掲載した。 (アジア、トルコ新産種) Acarospora irregularis H. Magn. (トルコ新産種) Acarospora rosulata (Th. Fr.) H. Magn. 【よく似た種との区別】 Acarospora bullata 形態的に類似している(しばしば混同のおそれがある) ITS、mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が顕著である 本種と異なり地衣体が大型である 本種と異なり裂片が扇形 本種と子器盤が粗面ではなく顕著な小皺状 ITS、mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (アジア、トルコ新産種) Acarospora thamnina (Tuck.) Herre 【よく似た種との区別】 Acarospora fuscata(ホウネンゴケ) 形態的に類似している(しばしば混同のおそれがある) 本種と異なり地衣体が帯黄色~帯赤色~褐色という特徴を欠く 本種と異なり地衣体表面に常に光沢があるという特徴を欠く 本種と異なり皮層に強いC陽性反応があるという特徴を欠く Acarospora insignis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体表面に常に光沢があるという特徴を欠く 本種より子実層の丈が低い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (アジア、トルコ新産種) Lichenostigma svandae Vondrák & Soun 【よく似た種との区別】 Lichenostigma anatolica 同じホウネンゴケ属地衣を宿主とする 本種と別種のホウネンゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なり子器の組織がI陰性ではなくI+青色 本種と異なり栄養菌糸を欠くか発達に乏しい Lichenostigma gracile 同じホウネンゴケ属地衣を宿主とする 子器の組織がI陰性 栄養菌糸が表在性である 栄養菌糸が黒色の構造を形成する 本種と別種のホウネンゴケ属地衣を宿主とする Lichenostigma subradians 同じホウネンゴケ属地衣を宿主とする 子器の組織がI陰性 栄養菌糸が表在性である 栄養菌糸が黒色の構造を形成する 本種と別種のホウネンゴケ属地衣を宿主とする (トルコ新産種) Stigmidium fuscatae (Arnold) R. Sant. 【よく似た種との区別】 Stigmidium epixanthum 同じホウネンゴケ属地衣を宿主とする 本種と別種のホウネンゴケ属地衣を宿主とする 本種より子器のサイズが大きい 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Stigmidium rouxianum 同じホウネンゴケ属地衣を宿主とする 本種と別種のホウネンゴケ属地衣を宿主とする 本種より子器のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい