(仮訳)分子系統および形態に基づき明らかになった木材腐朽菌の新種、雲貴高原産のSistotrema yunnanense
Cai, L-Q. & Zhao, C-L. 2023. Molecular phylogeny and morphology reveal a new wood-rotting fungal species, Sistotrema yunnanense sp. nov. from the Yunnan-Guizhou Plateau. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/64/3/64_MYC605/_pdf [Accessed June 23, 2023] 【R3-10722】2023/6/23投稿

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3行まとめ

中国雲南省で採集された白色腐朽菌の一種を検討し、Sistotrema yunnanenseとして新種記載した。
本種は子実体が背着生、担子胞子が楕円形~円筒形で菌糸にクランプを有することで特徴づけられた。
本種は類似種とは形態的に異なっていたほか、nrLSUに基づく分子系統解析でも独自の系統を形成した。
中国雲南省楚雄市楚雄紫渓山国家森林公園

(新種)

Sistotrema yunnanense L.Q. Cai & C.L. Zhao
語源…雲南産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sistotrema brinkmannii
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層面が白色~帯白灰色
本種と異なり子実層面が小刺状
本種より担子胞子のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sistotrema diademiferum
子実層托表面が穀粉状~粉状
本種と異なり子実層面が帯褐灰色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が卵状~楕円形
本種と異なり生殖菌糸が薄壁
Sistotrema porulosum
子実層托表面が穀粉状~粉状
本種と異なり子実層面が帯灰白色
本種と異なり子実層托が平滑~小孔状
本種と異なり担子器が6-8胞子性
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が狭楕円形~ソーセージ形
Sistotrema confluens(ヒメハリタケモドキ)
担子胞子が長楕円形~類円筒形
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が脆い
本種と異なり子実層面が類白色~クリーム色
本種と異なり子実層托が綿毛状
本種より担子胞子の幅が狭い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sistotrema subconfluens
担子胞子が長楕円形~類円筒形
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が傘状
本種と異なり子実層面が黄褐色~肉桂黄褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される