(仮訳)ポリネシアの海岸林に産する新種、Moniliophthora aurantiaca
Kropp, BR. & Albee-Scott, S., 2012. Moniliophthora aurantiaca sp. nov., a Polynesian species occurring in littoral forests. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00059 [Accessed August 25, 2015].
【R3-02136】2015/08/26投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

サモア諸島の海岸林において材に発生した菌の一種を検討し、Moniliophthora aurantiacaとして新種記載した。
本種は傘が鮮やかな橙色、襞および柄が淡橙色であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析では、本種は南米産のMoniliophthora属菌と近縁であった。
American Samoa, National Park of American Samoa, Ta’u Unit, in littoral forest along trail to Si’u point

(新種)

Moniliophthora aurantiaca Kropp & Albee-Scott
語源…橙色の(傘の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Moniliophthora roreri
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米領サモアではなくコスタリカなどに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Moniliophthora perniciosa
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米領サモアではなく中米などに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Crinipellis brasiliensis
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米領サモアではなくブラジルなどに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Crinipellis ticoi
子実体が橙色
本種と異なり米領サモアではなく南米に分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアの頂部に突起を欠く
Crinipellis hygrocyboides
子実体が橙色
担子胞子の形態が類似している
本種と異なり米領サモアではなくアフリカに分布する
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形で頂部に突起を欠く
本種と異なり柄シスチジアが棍棒形
本種と異なり柄に中程度に厚壁の剛毛様の毛を有するという特徴を欠く
Moniliophthora canescens(シラガニセホウライタケ)
子実体が橙色を帯びることがある
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が典型的には帯褐色
本種と異なり柄が初め白色でのちに褐色になる
本種より担子胞子の幅が狭い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Crinipellis malesiana
子実体が橙色を帯びることがある
本種と異なり米領サモアではなくマレーシアなどに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりMoniliophthoraクレードではなくCrinipellis 2クレードに含まれる)