(仮訳)パキスタン産のさび菌の新種、Phragmidium himalayanumの形態および分子特性
Afshan, NuS. et al., 2022. Morphological and molecular characterization of Phragmidium himalayanum, a new species of rust fungi from Pakistan. Nova Hedwigia. Available at: https://www.schweizerbart.de/papers/nova_hedwigia/detail/115/102191/Morphological_and_molecular_characterization_of_Phragmidium_himalayanum_a_new_species_of_rust_fungi_from_Pakistan [Accessed June 15, 2023] 【R3-10697】2023/6/15投稿

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3行まとめ

パキスタンのアザド・ジャンムー・カシミールおよびカイバル・パクトゥンクワ州においてRosa webbianaに発生したさび菌の一種を検討し、Phragmidium himalayanumとして新種記載した。
本種の冬胞子は全ての同属他種よりも大きく、頂部に大きな乳頭突起があり、長い柄を有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でも独自の系統を形成した
Pakistan, Azad Jammu Kashmir, Neelum valley

(新種)

Phragmidium himalayanum Afshan, Riaz & Khalid
語源…ヒマラヤの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phragmidium yangii
アジアに分布する
同じバラ属植物を宿主とする
冬胞子のサイズがほぼ同一である
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種より冬胞子の幅が狭い
本種より冬胞子頂部の乳頭突起が短い
本種と異なり冬胞子の細胞数が4-10ではなく8-11
本種より冬胞子柄のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phragmidium chayuensis
アジアに分布する
同じバラ属植物を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種より夏胞子のサイズが小さい
本種より冬胞子のサイズが明らかに小さい
本種と異なり冬胞子の乳頭突起が明瞭ではなく時に見られる程度である
本種より冬胞子頂部の乳頭突起が短い
本種より冬胞子柄のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phragmidium rosae-multiflorae
アジアに分布する
同じバラ属植物を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種より冬胞子のサイズが小さい
本種より冬胞子頂部の乳頭突起が短い
本種より冬胞子の細胞数が少ない
本種より冬胞子柄のサイズが小さい
本種より糸状体のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phragmidium mucronatum
アジアに分布する
同じバラ属植物を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくオマーン、ドイツなどに分布する
本種より冬胞子のサイズが小さい
本種より冬胞子頂部の乳頭突起が短い
本種より冬胞子の細胞数が少ない
本種より冬胞子柄のサイズが小さい
本種より糸状体のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される