(仮訳)中国産の新種、Phlebia wuliangshanensisの形態および分子による同定
Huang, R-X. et al., 2020. Morphological and molecular identification of Phlebia wuliangshanensis sp. nov. in China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2020/00000135/00000001/art00004 [Accessed May 16, 2020] 【R3-07322】2020/5/16投稿

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3行まとめ

中国雲南省で採集された白色腐朽菌の一種を検討し、Phlebia wuliangshanensisとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で背着生、子実層面が平滑~瘤状、担子胞子が楕円形~狭楕円形でシスチジアを有し、1菌糸型でクランプを欠くことなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でシワタケ科、phlebioidクレードに含まれた。
中国雲南省普洱市景東イ族自治県無量山国家級自然保護区

(新種)

Phlebia wuliangshanensis C.L. Zhao
語源…無量山産の
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【よく似た種との区別】
Phlebia chrysocreas
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層托が黄褐色
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が楕円形~狭楕円形ではなく狭卵状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phlebia uda
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層托が平滑~瘤状ではなく歯牙状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phlebia bispora
本種と異なり子実層托が平滑~瘤状ではなく針状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
Phlebia capitata
本種と異なり子実層托が平滑~瘤状ではなく歯牙状
本種と異なりシスチジアが頭状
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
Phlebia coccineofulva(シュカワタケ)
本種と異なり子実層托が平滑~瘤状ではなく粒状
本種と異なり子実層托の縁部が鮮黄色
本種と異なりメチュロイドを有する
Phlebia femsjoeensis
本種と異なり子実体が橙色~帯紫色
Phlebia livida(ネバリニカワタケ)
菌糸構成が1菌糸型
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層托が帯赤色
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phlebia nothofagi
菌糸構成が1菌糸型
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
Phlebia rufa
本種と異なり子実層托が網目状または類管孔状
Phlebia segregata
本種と異なり子実層托が平滑~瘤状ではなく平滑
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が狭楕円形~楕円形ではなく円筒形
Phlebia subserialis(ネリイロカワタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層面が白色
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が狭楕円形~楕円形ではなくソーセージ形
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される