2015年3月9日 （仮訳）中国南部産Hyphodontia属2新種の形態および分子に基づく同定 Zhao, C-L., Cui, B-K. & Dai, Y-C., 2014. Morphological and molecular identification of two new species of Hyphodontia (Schizoporaceae, Hymenochaetales) from southern China. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v35.iss1.2014.87 [Accessed March 8, 2015]. 【R3-01624】2015/03/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国海南省からH. pseudotropica、雲南省からH. rhizomorphaをそれぞれ新種記載した。 前者は子実層托が黄色~黄褐色の管孔状で、担子胞子が楕円形~長楕円形、嚢状のシスチジアを多数有し、頻繁に分枝する厚壁の生殖菌糸からなる1菌糸型であることなどで特徴づけられた。 後者は子実層托が白色で幼時管孔状、のちに亀裂を生じ、孔口が大型、白色の根状菌糸束を有し、結晶を伴う生殖菌糸からなる1菌糸型であることなどで特徴づけられた。 中国海南省昌江リー族自治県覇王嶺国家森林公園 （新種） Hyphodontia pseudotropica C.L. Zhao, B.K. Cui & Y.C. Dai 語源…偽のHyphodontia tropica 【よく似た種との区別】 Hyphodontia tropica 孔口面が黄色~黄褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 孔口のサイズが類似している 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia flavipora（アナタケ） 孔口面が黄褐色 シスチジアが嚢状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia poroideoefibulata 子実層托が管孔状 生殖菌糸が厚壁 本種と異なり生殖菌糸にクランプを欠く 中国雲南省普洱市菜陽河（太陽河）国家森林公園 （新種） Hyphodontia rhizomorpha C.L. Zhao, B.K. Cui & Y.C. Dai 語源…根状菌糸束の 【よく似た種との区別】 Hyphodontia niemelaei ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia astrocystidiata シスチジアが嚢状 菌糸構成が1菌糸型 生殖菌糸が厚壁 生殖菌糸に結晶を伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が幼時管孔状、のちに亀裂を生じ歯牙状ではなく常に歯牙状 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia sinensis 担子胞子の形態が類似している 菌糸構成が1菌糸型 生殖菌糸が分枝する 本種と異なり子実層托が幼時管孔状、のちに亀裂を生じ歯牙状ではなく歯牙状 本種と異なり担子胞子が厚壁 本種と異なり薄壁シスチジアを有する Hyphodontia syringae 孔口面が白色~クリーム色 孔口が大型 本種より担子胞子のサイズが大きい