(仮訳)形態および系統学的解析により明らかになった中国産のウリ科植物を宿主とするAlternariaAlternaria節の2新種
Aung, SLL. et al. 2024. Morphological and phylogenetic analyses reveal two new Alternaria species (Pleosporales, Pleosporaceae) in Alternaria section from Cucurbitaceae plants in China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/124814/ [Accessed July 24, 2024] 【R3-11913】2024/7/24投稿

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3行まとめ

中国湖北省および四川省においてウリ科植物から小胞子型Alternaria属菌の2新種を記載した。
A. jingzhouensisCitrullus lanatusA. momordicaeMomordica charantiaをそれぞれ宿主としていた。
7遺伝子を用いた分子系統解析で、両種はいずれもAlternaria節クレードに含まれた。
中国湖北省荊州市長江大学西校区

(新種)

Alternaria jingzhouensis S.L.L. Aung & J.X. Deng
語源…荊州産の
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【よく似た種との区別】
Alternaria baoshanensis
中国に分布する
同じウリ科植物を宿主とする
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスイカ属ではなくカボチャ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が単純型
本種と異なり分生子が3-5つ鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子の嘴が時に短い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria koreana
東アジアに分布する
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく韓国などに分布する
本種と異なりスイカ属ではなくオケラ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が単純型
本種と異なり分生子が3-5つ鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子の嘴が時に短い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria ovoidea
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりスイカ属ではなくカモガヤ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が単純型
本種と異なり分生子が3-5つ鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子の嘴が時に短い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria momordicae
中国に分布する
同じウリ科植物を宿主とする
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスイカ属ではなくツルレイシ属植物を宿主とする
本種より分生子の嘴が長い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国四川省徳陽市

(新種)

Alternaria momordicae S.L.L. Aung & J.X. Deng
語源…ツルレイシ属の
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【よく似た種との区別】
Alternaria baoshanensis
中国に分布する
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりツルレイシ属ではなくカボチャ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が単一でない
本種と異なり分生子が3-4つ鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子の嘴が短い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria koreana
東アジアに分布する
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく韓国などに分布する
本種と異なりスイカ属ではなくツルレイシ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が単一でない
本種と異なり分生子が3-4つ鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子の嘴が短い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria ovoidea
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりツルレイシ属ではなくカモガヤ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞の分生子形成部位が単一でない
本種と異なり分生子が3-4つ鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子の嘴が短い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria jingzhouensis
中国に分布する
同じウリ科植物を宿主とする
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりツルレイシ属植物ではなくスイカ属を宿主とする
本種より分生子の嘴が短い
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+EndoPG+OPA10-2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される