(仮訳)形態および系統解析により中国南部産の新種Russula subpunctipesが明らかになった
Song, J. et al. 2020. Morphology and phylogeny reveal Russula subpunctipes sp. nov., from southern China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.459.1.2 [Accessed October 22, 2023] 【R3-11083】2023/10/22投稿

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3行まとめ

中国湖北省のブナ科森林で採集された菌を検討し、Russula subpunctipesとして新種記載した。
本種は傘が硫黄色~蜜色で亀裂を生じ、縁部が瘤状~条線状で、柄が白色で多数の疣を有し、担子胞子に翼状装飾があることなどで特徴づけられた。
本種は形態からも分子系統解析の結果からもFoetentinae節に位置づけられた。
中国湖北省神農架林区

(新種)

Russula subpunctipes J. Song
語源…Russula punctipes類似の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Russula senecis
傘が黄褐色
傘縁部表面が亀裂状で瘤状~条線状
胞子紋が帯クリーム白色
担子胞子が球形~類球形
担子胞子の装飾が翼状
ITS+nrLSU+RPB1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり襞縁部がヘンナ色という特徴を欠く
本種と異なり柄表面にヘンナ色の疣を有するという特徴を欠く
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より側シスチジアが短い
ITS+nrLSU+RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula punctipes
形態的に類似している(容易に混同されうる)
傘が褐色
傘縁部表面が瘤状~条線状
襞が類白色~黄褐色
肉が類白色~黄褐色
柄が中空
子実体に悪臭がある
胞子紋が類白色
担子胞子が球形
ITS+nrLSU+RPB1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が亀裂状という特徴を欠く
本種と異なり襞縁部がヘンナ色という特徴を欠く
本種と異なり柄表面にヘンナ色の疣を有するという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より側シスチジアが短い
ITS+nrLSU+RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula gelatinosa
中国に分布する
ITS+nrLSU+RPB1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり襞縁部がヘンナ色ではなく僅かに帯紫色
本種と異なり柄表面にヘンナ色の疣を有するという特徴を欠く
本種と異なり子実体の臭いが不明瞭である
本種より担子胞子の翼状装飾の丈が高い
ITS+nrLSU+RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される