(仮訳)分子系統解析によりインド新産種のイグチ類2種が明らかになった
Chakraborty, D. et al., 2017. Morphology and phylogeny reveal two new records of boletoid mushrooms for the Indian mycobiota. Tropical Plant Research. Available at: http://www.tropicalplantresearch.com/archives/2017/vol4issue1/9.pdf [Accessed July 8, 2017].
【R3-04188】2017/07/08投稿

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3行まとめ

形態学的検討および分子系統解析の結果を基に、Aureoboletus nephrosporusおよびStrobilomyces mirandusの2種をインド新産種として報告した。
前者は従来中国から知られており、担子胞子がネフロイドで、側シスチジアが屈折性物質の厚い層に覆われることなどで特徴づけられた。
後者は傘が黄色、黄金色、帯黄橙色で帯黒褐色の鱗片を伴い、縁部に黄色の被膜の名残を有し、孔口面が煙白色で褐変し、柄が黄色で綿毛状のつば状領域を有することなどで特徴づけられた。

(インド新産種)

Aureoboletus nephrosporus G. Wu & Zhu L. Yang
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【よく似た種との区別】
Aureoboletus zangii
本種と異なりインドにおける分布が知られていない
本種と異なり傘表面に粘性がある
本種と異なり柄が淡黄色、黄褐色、オリーブ色、あるいは傷ついた時に帯緑黒色ではなく狐赤色あるいは”English red”である
本種と異なり柄表面に粘性がある
本種より担子胞子の幅が狭い
Aureoboletus thibetanus
インドに分布する
本種と異なり傘表面に強い粘性を有する
本種と異なり傘表面に顕著な網目模様を有する

(インド新産種)

Strobilomyces mirandus Corner
トライグチ
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【よく似た種との区別】
Strobilomyces strobilaceus(オニイグチ)
インドに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される