2015年5月17日 (仮訳)複数遺伝子の系統および形態に基づき記載された新種Phaeobotryon rhois Fan, X-L. et al., 2015. Multigene phylogeny and morphology reveal <i>Phaeobotryon rhois sp. nov. (Botryosphaeriales, Ascomycota). Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.205.2.2/0 [Accessed May 17, 2015]. 【R3-01833】2015/05/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国、寧夏回族自治区において立ち枯れ病および潰瘍病を引き起こしたRhus typhinaから分離された菌を検討した。 形態および複数遺伝子の分子系統解析に基づき、本種をPhaeobotryon rhoisとして新種記載した。 本種は子実体が球形単房、分生子が小型で褐色、1隔壁を有する点などで特徴づけられ、病原性の有無は検討しなかったため明らかにならなかった。 中国寧夏回族自治区銀川市永寧県望洪鎮 (新種) Phaeobotryon rhois C.M. Tian, X.l. Fan & K.D. Hyde 語源…ヌルデ属の 【よく似た種との区別】 Phaeobotryon cercidis 本種と異なり中国ではなく米国に分布する 本種と異なりRhus typhinaではなくCercis canadensisを宿主とする 本種と異なりアナモルフしか知られていないのではなくテレオモルフしか知られていない Phaeobotryon cupressi テレオモルフが知られていない 分生子が初め無色、のちに褐色になる 分生子に1隔壁を有する ITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくイラン、米国に分布する 本種と異なりRhus typhinaではなくCupressus sempervirensおよびJuniperus scopulorumを宿主とする 本種と異なり小分生子果を形成する 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が褐色になることが稀 本種と異なり小分生子を形成する ITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeobotryon mamane ITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国に分布する 本種と異なりRhus typhinaではなくSophora chrysophyllaを宿主とする ITS+LSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeobotryon quercicola 本種と異なり中国ではなくドイツに分布する 本種と異なりRhus typhinaではなくコナラ属植物を宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が初め無色、のちに褐色になるのではなく無色