2020年7月24日 (仮訳)ノルウェー産のFragilipedes節の新種、Mycena cretata Aronsen, A. 2009. Mycena cretata – a new member of section Fragilipedes from southern Norway. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: https://www.zobodat.at/pdf/OestZPilz_18_0069-0075.pdf [Accessed July 24, 2020] 【R3-07528】2020/8/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ノルウェーの海岸付近の地上に発生した菌を検討し、Mycena cretataとして新種記載した。 本種はFragilipedes節に含まれ、傘が灰色~灰褐色で、柄表皮から毛状の細胞が伸びることなどで特徴づけられ、顕微鏡的形態が非常に特殊であることから同属他種と区別された。 本節の種の検索表を掲載した。 Norway, Vestvold, Tjome, Hvasser, Sønstegård (新種) Mycena cretata Aronsen 語源…チョークで書かれた(傘および柄表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Mycena scirpicola 同じFragilipedes節に含まれる 傘の色が類似している 柄が帯灰褐色 柄表皮の菌糸が平滑 菌糸にクランプを有する 本種と異なり地上ではなくScirpus holoschoenusの枯稈に生じる 本種より襞が淡色の白色~帯灰色 本種より襞の柄との付着部が幅広い 本種より襞の間隔が密 本種と異なり柄基部が乾燥時非常に暗い灰色~黒色になる 本種と異なり子実体に窒素臭があるのではなく特別な臭いを持たない 本種より担子胞子のサイズがやや小さい 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種より柄シスチジアの最大長が長い 本種と異なり柄シスチジアの基部が僅かに厚壁 Mycena pruinatipes 同じFragilipedes節に含まれる 傘が灰褐色~褐色 襞が褐灰色 柄が淡い”watery brown” 子実体に窒素臭がある 柄表皮の菌糸が平滑 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘のサイズが小さい 本種と縁シスチジアの形状がやや異なり、しばしば頂部が微突形 本種より傘表皮菌糸の突起が短い 本種と異なり傘表皮菌糸の末端細胞が明瞭な棍棒形 本種と異なり傘表皮菌糸の末端細胞表面が平滑または指状突起を有する 本種より柄シスチジアの最大長が長い 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Mycena spinulosipes 同じFragilipedes節に含まれる 柄表皮の菌糸が平滑 本種と異なり傘中央部が幼時帯黒色 本種と異なり襞が白色 本種と異なり子実体に窒素臭があるのではなく特別な臭いを持たない 本種より担子胞子がやや短い 本種と異なり柄シスチジアの形状が多様である 本種と異なり柄下部に刺状厚壁の細胞を有する Mycena villicaulis 同じFragilipedes節に含まれる 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアが頂部で細まり1-2つの細長い頸部を有する 本種と異なり柄表皮菌糸が平滑ではなく指状突起を有する 本種と異なり柄シスチジアが厚壁 Mycena bambusae-pygmaeae 同じFragilipedes節に含まれる 柄表皮に毛状の細胞を有する 柄表皮の菌糸が平滑 本種と異なり傘が暗褐色で紫色を帯びる 本種より柄に達する襞の数が多い 本種より縁シスチジアのサイズがずっと大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と縁シスチジアの形状がやや異なる Mycena pilosella 同じFragilipedes節に含まれる 柄シスチジアが円筒形で毛状 柄シスチジアが薄壁 本種と異なり地上ではなくコナラ属植物の材などに生じる 本種と異なり傘が白色で僅かに帯黄色 本種と異なり襞が白色~帯黄白色 本種と異なり襞が広く直生する 本種より縁シスチジアが長い 本種と異なり縁シスチジア頂部が細まって単一、稀に2つの頸部をなす 本種と異なり側シスチジアを欠く