(仮訳)西ヨーロッパ、アルモリカ山塊の海岸に産したチャシブゴケ科地衣の新種、Myriolecis massei
Bertrand, M., Monnat, J-Y. & Lohézic-Le Dévéhat, F. 2018. Myriolecis massei, a new species of Lecanoraceae from the coasts of the Armorican Massif in Western Europe. The Bryologist. Available at: https://doi.org/10.1639/0007-2745-121.3.253 [Accessed July 13, 2018].
【R3-05305】2018/7/14投稿

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3行まとめ

フランス(ブルターニュ、ノルマンディー)およびチャンネル諸島の沿岸域に産した岩上生地衣の一種を検討し、Myriolecis masseiとして新種記載した。
本種は痂状地衣であり、地衣体がC+橙色で塩素化キサントン類を含むことなどで特徴づけられた。
本新種を含む、C+あるいはKC+のヨーロッパ海岸域産Myriolecis属地衣の検索表を掲載した。
France, Brittany, Pointe du Raz, Ti ar C’hazh Kozh

(新種)

Myriolecis massei M.Bertrand & J.-Y.Monnat
語源…フランスの地衣学者、Louis Jean-Claude Massé氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Myriolecis actophila
形態的に類似している
本種ほど地衣体が黄色を帯びず帯緑色である
本種と異なり地衣体がC+橙色でない
本種と異なり地衣体がKC+橙色でない
本種と異なり子器盤が暗褐色ではなく暗緑色
Myriolecis straminea
ヨーロッパに分布する
沿岸域に分布する
珪質岩に生じる
地衣体が良好に発達する
本種と異なりフランス、イギリスではなくグリーンランド、シベリア、スヴァールバル、北米などに分布する
本種と異なり裂片を有する
本種より子器のサイズが大きい
Myriolecis salina
ヨーロッパに分布する
沿岸域に分布する
本種と異なりフランス、イギリスではなくスウェーデンなどに分布する
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Myriolecis oyensis
フランスに分布する
沿岸域に分布する
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Myriolecis congesta
フランスに分布する
沿岸域に分布する
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Myriolecis contractula
ヨーロッパに分布する
沿岸域に分布する
珪質岩に生じる
本種と異なりフランス、イギリスではなくフィンランドなどに分布する
本種と異なり地衣体が良好に発達するのではなく疎ら
本種と異なり果托の結晶がKに完全に溶けるという特徴を欠く
Myriolecis fugiens
ジャージーに分布する
沿岸域に分布する
珪質岩に生じる
本種と異なり地衣体が良好に発達するではなく疎ら
本種と異なり地衣体がPD陰性でない
Myriolecis andrewii
イギリスに分布する
沿岸域に分布する
珪質岩に生じる
本種と異なりスコットランドなどにおける分布が知られている
本種と異なり地衣体が良好に発達するではなく疎ら
本種と異なり地衣体がPD陰性でない