(仮訳)南極新産のMyriospora属地衣および全世界の種の検索表
Purvis, OW. et al., 2018, Myriospora, a genus newly reported for Antarctica with a worldwide key to the species. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/myriospora-a-genus-newly-reported-for-antarctica-with-a-worldwide-key-to-the-species/0403CEB0A4AA1EE971A00C7B59BBFA94 [Accessed February 13, 2018].
【R3-04848】2018/2/13投稿

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3行まとめ

南極のサウス・オークニー諸島で採集された菌を検討し、Myriospora signyensisとして新種記載した。
本種は南極初のMyriospora属地衣で、子器が大型で顕著な縁部を有し、地衣体の縁部が裂片状で橙赤色、さび色、褐色などに色付くことなどで特徴づけられた。
全世界のMyriospora属地衣の検索表を掲載した。
Antarctica, Signy Island, Gneiss Hills (south)

(新種)

Myriospora signyensis Purvis, Fdez-Brime, M. Westb. & Wedin
語源…シグニー(島)産の
※本種は暫定的にAcarospora cf. badiofuscaと呼ばれていた種である
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Myriospora scabrida
地衣体がいくぶん瓦重ね状の裂片状
子器が大型
子器がしばしば隆起する
地衣体がK陰性
皮層に結晶を欠く
ITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南極ではなくスウェーデンなどに分布する
本種と異なり地衣体がさび赤色を帯びることがない
本種より小区画/小鱗片あたりの子器の数がしばしば多い
本種と異なり地衣体にネクラル上層を有する
ITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Myriospora dilatata
地衣体が幼時形態的に類似している(混同のおそれがある)
ITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南極ではなくスウェーデンなどに分布する
本種と異なり地衣体が瓦重ね状の裂片状になることがない
本種より子器のサイズが小さい
本種ほど子器が顕著に隆起しない
本種と異なり子器が無柄でない
ITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Acarospora badiofusca
形態的に類似している(誤同定された例がある)
本種と異なり南極ではなくスウェーデンなどに分布する
本種と異なり子実層がヘミアミロイドではなくアミロイド